【トランプ柄のウイスキー】イチローズモルトカードシリーズ全58本解説

ユースケ
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こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTubeTikTokでカクテル動画を公開中!

この記事ではイチローズモルトの超人気ウイスキー「イチローズモルト カードシリーズ」について解説致します。

トランプの絵柄をラベルデザインとしている「イチローズモルトカードシリーズ」は全58本発売されており、シリーズは全て終売済みとなっているオールドボトル(古酒)です。

当時の定価(販売価格)・現在の価格・熟成年数・熟成樽の種類などの詳細情報や、2023年6月時点で販売しているショップのリンク先も掲載。

イチローズモルトカードシリーズについて詳しく知りたい方や、どのようなウイスキーがあったのかをざっくり知りたい方にもおすすめの内容となっております。

 

イチローズモルトを造る秩父蒸溜所の見学に行ってきました♪↓

 

 

【トランプ柄のウイスキー】イチローズモルトカードシリーズ全58本解説

2ページ目(クラブス)
1. イチローズモルト エース・オブ・クラブス
2. イチローズモルト トゥー・オブ・クラブス
3. イチローズモルト スリー・オブ・クラブス
4. イチローズモルト フォー・オブ・クラブス
5. イチローズモルト ファイブ・オブ・クラブス
6. イチローズモルト シックス・オブ・クラブス
7. イチローズモルト セブン・オブ・クラブス
8. イチローズモルト エイト・オブ・クラブス
9. イチローズモルト ナイン・オブ・クラブス
10. イチローズモルト テン・オブ・クラブス
11. イチローズモルト1991 アメリカンオーク シェリーウッドフィニッシュ(ジャック)
12. イチローズモルト ジャック・オブ・クラブス
13. イチローズモルト クイーン・オブ・クラブス
14. イチローズモルト キング・オブ・クラブス

3ページ目(ダイヤモンズ)
15. イチローズモルト エース・オブ・ダイヤモンズ
16. イチローズモルト トゥー・オブ・ダイヤモンズ
17. イチローズモルト スリー・オブ・ダイヤモンズ
18. イチローズモルト フォー・オブ・ダイヤモンズ
19. イチローズモルト ファイブ・オブ・ダイヤモンズ
20. イチローズモルト シックス・オブ・ダイヤモンズ
21. イチローズモルト セブン・オブ・ダイヤモンズ
22. イチローズモルト エイト・オブ・ダイヤモンズ
23. イチローズモルト ナイン・オブ・ダイヤモンズ
24. イチローズモルト テン・オブ・ダイヤモンズ
25. イチローズモルト ジャック・オブ・ダイヤモンズ
26. イチローズモルト クイーン・オブ・ダイヤモンズ
27. イチローズモルト1988 アメリカンオーク・シェリー・ウッドフィニッシュ(キング)
28. イチローズモルト キング・オブ・ダイヤモンズ

4ページ目(ハーツ)
29. イチローズモルト エース・オブ・ハーツ
30. イチローズモルト トゥー・オブ・ハーツ
31. イチローズモルト スリー・オブ・ハーツ
32. イチローズモルト フォー・オブ・ハーツ
33. イチローズモルト ファイブ・オブ・ハーツ
34. イチローズモルト シックス・オブ・ハーツ
35. イチローズモルト セブン・オブ・ハーツ
36. イチローズモルト エイト・オブ・ハーツ
37. イチローズモルト ナイン・オブ・ハーツ
38. イチローズモルト テン・オブ・ハーツ
39. イチローズモルト ジャック・オブ・ハーツ
40. イチローズモルト1990 フレンチオーク コニャックウッドフィニッシュ(クイーン)
41. イチローズモルト クイーン・オブ・ハーツ
42. イチローズモルト キング・オブ・ハーツ

5ページ目(スペーズ&ジョーカー)
43. イチローズモルト エース・オブ・スぺ―ズ
44. イチローズモルト 1985 スパニッシュオーク シェリーウッドフィニッシュ(エース)
45. イチローズモルト トゥー・オブ・スぺ―ズ
46. イチローズモルト スリー・オブ・スぺ―ズ
47. イチローズモルト フォー・オブ・スぺ―ズ
48. イチローズモルト ファイブ・オブ・スぺ―ズ
49. イチローズモルト シックス・オブ・スぺ―ズ
50. イチローズモルト セブン・オブ・スぺ―ズ
51. イチローズモルト エイト・オブ・スぺ―ズ
52. イチローズモルト ナイン・オブ・スぺ―ズ
53. イチローズモルト テン・オブ・スぺ―ズ
54. イチローズモルト ジャック・オブ・スぺ―ズ
55. イチローズモルト クイーン・オブ・スぺ―ズ
56. イチローズモルト キング・オブ・スぺ―ズ
57. イチローズモルト ジョーカー モノクローム
58. イチローズモルト ジョーカー(カラー)

 

 

【トランプ柄のウイスキー】イチローズモルトカードシリーズとは?

イチローズモルトカードシリーズとは?

「イチローズモルト カードシリーズ」とは、秩父蒸溜所を経営する株式会社ベンチャーウイスキーが展開する「イチローズモルト」シリーズの一部で、すでに閉鎖した「羽生蒸留所」の原酒をボトリングした、シングルモルトジャパニーズウイスキーとなります。

このシリーズは、ベンチャーウイスキーの代表である肥土伊知郎氏によってブランディングされ、各ボトルにはトランプのカードが1つずつ描かれています。

旧羽生蒸留所で1985年から2000年(閉鎖年)の間に蒸留された原酒を使用し、2006年から2014年までに合計58種類がリリースされました。

最後に登場した「ジョーカー(カラー版)」を除く全てのボトルが、シングルカスク(一つの樽)でボトリングされています。

 

閉鎖した羽生蒸溜所(旧羽生蒸溜所)とは?

羽生蒸溜所
所在地:埼玉県羽生市西4-1-11
オーナー:東亜酒造(創業者は肥土伊知郎氏の祖父)
設立:1980年
生産停止:1991年~2000年
閉鎖:2000年(2004年に蒸溜所解体)

羽生蒸溜所は1980年に東亜酒造によって設立したモルトウイスキーの蒸溜所。

東亜酒造は当時、スコットランドから輸入したモルト原酒と自社のグレーンウイスキーをブレンドした「ゴールデンホース」を発売していましたが、原酒の価格が割高であったことから、1980年に羽生蒸溜所を立ち上げモルトウイスキーの生産を開始します。

開業当初は1基のポットスチルで初留・再留を兼用。翌年からは2基に増設。

本格的なモルトウイスキーの蒸溜所として将来が期待されていましたが、その後、ウイスキーブームが沈静化していったことで、モルト原酒の需要を増やすことができず、1991年に生産停止。

2000年には生産が再開されますが、当時は個性的なシングルモルトは売れずに、同年に再び閉鎖。東亜酒造は経営難に陥ったことで、2004年には日の出ホールディングスへと売却されることになり、そのタイミングで羽生蒸留所は取り壊しとなってしまいます。

 

ユースケ
ユースケ

今でこそ、カルト的な人気を誇る羽生蒸溜所のウイスキーですが、誕生するのが早すぎました…。
2021年からは日の出ホールディングスのグループ傘下の東亜酒造によって「(新)羽生蒸溜所」がウイスキーの生産を始めていますが、完全に新しい設備(新蒸溜所)による生産となっています。
羽生蒸溜所のシングルモルトウイスキー(カードシリーズ)が復活することはありません。

 

イチローズモルトカードシリーズの特徴とは?

さまざまな種類の樽で追加熟成

最大の特徴は「ホグスヘッド」での熟成後に、さまざまな酒類の樽で後熟(フィニッシュ)を行っている点でしょうか。

各ボトルはシングルカスク・カスクストレングス(一部を除く)でボトリングされており、それぞれ個性的な味わいを持つウイスキーが詰められています。そしてその個性を生み出しているのは、メインの熟成後に行われている後熟にあります。

後熟とは「フィニッシュ」や「セカンドカスク」と言った表現をされることもありますが、近年のシングルモルトウイスキーにおいては一般的となっている熟成製法の一つ。樽から原酒を移し替えて、全く別の樽に移し替え、2回目の熟成を行います。

イチローズモルトカードシリーズのウイスキーは、羽生蒸溜所に残された希少なホグスヘッド(バーボンバレルを組み替えたもの)で熟成されていた原酒を、さまざまな種類の樽で後熟を行うことで、それぞれに個性を与えています。

また、後熟期間も1か月ごとに細かく設定されており、シングルカスクごとに緻密な原酒管理が行われることで、カードシリーズは全てのボトルが秀逸な味わいに仕上がっています。

 

 

イチローズモルトカードシリーズの原酒を保管していた笹の川酒造とは?

笹の川酒造は福島県郡山市に本社を置く、日本酒や焼酎の製造販売をメインとした会社です。ウイスキー造りにも着手しており、東北地方ではニッカウヰスキーの「宮城峡蒸溜所」に次ぎ、ウイスキー製造免許を取得しているメーカーでもあります。2016年からは安積蒸溜所を開設し、本格的なモルトウイスキーの製造を行っています。

笹の川酒造は閉鎖した羽生蒸溜所の原酒を保管していたことでも知られています。

羽生蒸溜所にあった4000樽もの原酒は、羽生蒸溜所の閉鎖に伴って廃棄が予定されていましたが、肥土氏が残された羽生の原酒を全て引き取る形をとります。しかし、閉鎖した2000年当時、貯蔵庫を所有していませんでした。そこで肥土氏は、原酒の引き取り先として笹の川酒造へ保管を要請し、間借りする形で原酒を貯蔵することになります。

その後、肥土氏は2004年にベンチャーウイスキーを立ち上げ、2005年からは笹の川酒造と協力してイチローズモルト カードシリーズを発売(ベンチャーウイスキーが企画・笹の川酒造が販売)します。

笹の川酒造の協力がなければ、羽生の原酒は廃棄となっていた可能性もありました。カードシリーズの生みの親は肥土氏ですが、笹の川酒造のサポートが無ければカードシリーズが誕生することはなかったのかもしれません。

 

イチローズモルト カードシリーズ54本セットが約1億円で落札

2019年8月16日に行われた「ボナムス香港オークション」にて、約720万香港ドル、日本円で約9,770万円でイチローズモルト カードシリーズ54本セット落札されました。

日本産のウイスキーとしては、当時過去最高金額を記録。1本当たり約180万円。

競売にかけられる前の落札予想価格は6,100万~8,100万円。これを大きく上回る結果には全世界のウイスキーファンが驚いたことでしょう。

過去にカードシリーズを自宅で飲んでしまった人は、このニュースを聞いて失神したかもしれません(笑)

 

 

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