Redbreast レッドブレスト 

Redbreast レッドブレスト

種類:シングルポットスチル・アイリッシュウイスキー
ブランドオーナー:アイリッシュ・ディスティラーズ/ペルノ・リカール
ブランド名の初出:1912年
製造:ミドルトン蒸留所
原料:大麦麦芽、未発芽の大麦
蒸留:銅製ポットスチルによる3回蒸留
代表商品:レッドブレスト12年
アルコール度数:40%(通常版12年)
参考価格:容量・商品・輸入ルート・販売店によって変動 ※2026年10月確認

「Redbreast(レッドブレスト)」は、アイルランド伝統のシングルポットスチルウイスキーを代表するブランドのひとつです。大麦麦芽と未発芽の大麦を使い、銅製ポットスチルで3回蒸留することで、豊かな風味を生み出しています。

代表的な12年は、果実やスパイス、樽由来の甘さが重なる一本。オイリーな口当たりと長い余韻も魅力で、アイリッシュウイスキーの奥行きを楽しめます。

ギルビーとレッドブレストの歴史

レッドブレストの歴史には、ワイン・スピリッツ商のW&Aギルビーが深く関わっています。ギルビーはダブリンのジョン・ジェムソン&サンからウイスキーを仕入れ、熟成・瓶詰めして販売していました。

公式のブランド史では、1912年に「Redbreast」の名称が登場します。名前はヨーロッパコマドリに由来し、鳥への関心を持つギルビーの会長によって名付けられたと紹介されています。ラベルに描かれる赤い胸の小鳥は、ブランドを象徴するモチーフです。

かつての原酒供給元であるボウ・ストリート蒸留所について、ジェムソン公式は1970年6月5日に最後の蒸留が行われたとしています。旧記事の「1960年代に閉鎖」という説明は正確ではありません。

1986年のブランド売却と1991年の再発売

ギルビーによるレッドブレストの最後の瓶詰めは1985年。翌1986年には、ブランド名をアイリッシュ・ディスティラーズに売却する合意が結ばれました。

1991年12月にアイリッシュ・ディスティラーズがレッドブレストを再発売し、現在はコークのミドルトン蒸留所で造られています。昔のブランドを受け継ぎながら、現在のシングルポットスチルウイスキーとして発展してきた銘柄です。

シングルポットスチルとは?

シングルポットスチルは、ひとつの蒸留所で造られるポットスチルウイスキーです。レッドブレストでは大麦麦芽と未発芽の大麦を組み合わせ、銅製の単式蒸留器で蒸留しています。

大麦麦芽を使うシングルモルトとは異なり、未発芽の大麦を使う点がこのスタイルの特徴です。また、グレーンウイスキーを加えたブレンデッドでもありません。

旧記事の「ピュアポットスチル」は以前使われていた呼称ですが、現在の公式表記に合わせて「シングルポットスチル」と紹介します。

レッドブレスト12年の熟成と味わい

通常版の12年は40%。バーボン樽とオロロソシェリー樽で熟成した原酒を組み合わせ、果実やスパイス、トーストした木の風味を引き出しています。

香りには複雑なスパイスと果実のニュアンスがあり、味わいにはシェリー樽とバーボン樽由来の風味が重なります。なめらかな口当たりから、長く続く余韻まで楽しめるタイプです。

まずはストレートで香りを確かめ、少量の加水で変化を見るのもおすすめです。ロックでも楽しめますが、急いで飲まず、温度や時間による風味の変化を味わってみましょう。

現在のレッドブレストのラインナップ

レッドブレストは、旧記事に挙げた12年・15年・21年だけのブランドではありません。現在は18年や27年に加え、12年カスクストレングス、ルスタウ・エディションなども展開されています。

18年は2024年に恒常ラインナップへ加わった商品です。長期熟成品や異なる樽を使う商品では、果実やスパイス、木の風味のバランスにも違いがあります。

カスクストレングスは通常版12年とは別仕様で、アルコール度数はバッチによって異なります。海外限定品や数量限定品もあるため、日本での流通状況と実際のラベルを確認してください。

レッドブレストのまとめ

レッドブレストは、ギルビーのウイスキー販売に始まる歴史を持ち、現在はミドルトンで造られるシングルポットスチルのブランドです。果実、スパイス、樽の甘さと、豊かな口当たりが特徴です。

初めて選ぶなら、通常版の12年はブランドの個性を知る入口になります。気に入ったら、熟成年数や樽の違いを確かめながら、ほかの商品へと楽しみを広げてみたい銘柄です。

 



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