Midleton Very Rare ミドルトン・ベリー・レア

種類:ブレンデッド・アイリッシュウイスキー
ブランドオーナー:アイリッシュ・ディスティラーズ/ペルノ・リカール
生産地:アイルランド・コーク州ミドルトン
蒸留所:新ミドルトン蒸留所
誕生:1984年
構成原酒:シングルポットスチルウイスキー、シングルグレーンウイスキー
アルコール度数:40%(2026年ヴィンテージ)
参考価格:2026年版の海外希望小売価格240ユーロ ※日本での価格は発売年・輸入経路・在庫によって異なる。2026年10月確認
「Midleton Very Rare(ミドルトン・ベリー・レア)」は、ミドルトン蒸留所の原酒から選び抜いて造られる、年次リリースのプレミアム・アイリッシュウイスキーです。
毎年同じレシピを繰り返すのではなく、原酒の選定や配合を調整しながら、シリーズらしい上品な味わいと、その年ならではの個性を表現しています。古い年のボトルも愛好家やコレクターに親しまれています。
ミドルトン・ベリー・レアの歴史
最初のミドルトン・ベリー・レアが登場したのは1984年。以来、マスターディスティラーの選定によるヴィンテージリリースが続いています。
生産を担う新ミドルトン蒸留所は1975年に操業を開始しました。ジェムソンやレッドブレストなども手がける、アイリッシュウイスキーの重要な生産拠点です。
運営会社のアイリッシュ・ディスティラーズは1988年にペルノ・リカールの傘下に入りました。現在の年次リリースを手がけるのは、マスターディスティラーのケヴィン・オゴーマンです。
ポットスチル原酒とグレーン原酒のブレンド
ミドルトン・ベリー・レアの年次リリースは、シングルポットスチル原酒とシングルグレーン原酒を組み合わせたブレンデッドウイスキーです。
アイリッシュのポットスチルウイスキーは、大麦麦芽と未発芽大麦を使い、銅製の単式蒸留器で蒸留する伝統的なスタイル。麦芽だけを原料とするシングルモルトとは異なります。そのため、この銘柄の特徴を「モルト配合率が高い」と説明するのは適切ではありません。
ポットスチル原酒の厚みやスパイス感に、グレーン原酒の軽やかさや甘さが重なることが、このシリーズの魅力です。
2026年ヴィンテージの特徴
2026年版はシリーズ43回目の年次リリースで、ケヴィン・オゴーマンが手がける6作目。3種類のポットスチル原酒と2種類のグレーン原酒を選んで構成されています。
公式テイスティングノートでは、柑橘やアプリコット、トフィーの香りに、花やハーブのニュアンスが重なると紹介されています。味わいにはバニラ、シナモン、ジンジャーなどが感じられ、果実とオークの印象が余韻に残るタイプです。
アルコール度数は40%。年ごとの違いを楽しみたい場合は、まずストレートで少量を味わい、好みに応じて数滴の水を加えてみるとよいでしょう。
ラベルの年は熟成年数ではない
「2015」「2026」などの表記は、そのヴィンテージのリリース年を示します。「2015年に蒸留した原酒だけを使っている」「2026年熟成」という意味ではありません。
原酒の構成や香味は年によって異なるため、2015年版の説明や価格を、そのまま2026年版に当てはめることはできません。年次リリースの中でどれを選ぶかも、この銘柄を楽しむポイントです。
旧ボトルと現行品を選ぶときの注意点
ミドルトン・ベリー・レアは、ボトルや外箱のデザインにも変遷があります。2017年には新しいボトルと木製ケースが導入され、2023年には環境への配慮を取り入れた新しいパッケージへ変更されました。
日本で購入する際は、ヴィンテージ、容量、付属品、輸入経路を確認しましょう。古いボトルでは液面や封栓、保存状態も大切です。国内への入荷量を一律に断定することはできず、入手しやすさは年や販売店によって変わります。
なお、「バリー・クロケット・レガシー」はシングルポットスチルの商品で、ここで紹介するブレンデッドの年次リリースとは別のラインナップです。商品名が似ているため、購入時には区別したいところです。
ミドルトン・ベリー・レアのまとめ
ミドルトン・ベリー・レアは、1984年から続く年次リリースのブレンデッド・アイリッシュウイスキーです。ポットスチル原酒とグレーン原酒の組み合わせによる、繊細さと豊かな口当たりを楽しめます。
2026年版を選ぶのも、旧ヴィンテージを探すのも魅力的ですが、年ごとの仕様や価格を確認して、自分の好みや目的に合う一本を選びましょう。