

こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
ブルックラディ蒸留所が手がける、世界屈指のスーパーヘビリーピーテッド・シングルモルトウイスキー「オクトモア」。
2026年の最新作「オクトモア 17.1 スコティッシュ・バーレイ」は、フェノール値81.0PPM、アルコール度数59.7%、5年熟成というスペックを持つ一本です。
前作16.1の101.4PPMと比べると数値は下がっていますが、実際に飲むとスモーキーさが弱くなった印象はありません。
16.1がよりパワフルで若々しいのに対し、17.1は強烈なピートを残しながら、甘みやまろやかさ、全体のバランスが向上しています。
この記事では、17.1を実際にテイスティングし、香りや味わい、加水による変化、おすすめの飲み方、16.1との違いまで詳しく解説します。
【ウイスキーレビュー】オクトモア 17.1の味わい・評価|前作16.1との違いを徹底解説

オクトモア 17.1 スコティッシュ・バーレイ|基本スペック
| 項目 | 詳細スペック |
| 銘柄名 | オクトモア 17.1 スコティッシュ・バーレイ |
| 蒸留所 | ブルックラディ蒸留所(スコットランド・アイラ島) |
| 大麦の産地・品種 | スコットランド本土産 コンチェルト種大麦100% |
| フェノール値(PPM) | 81.0 PPM |
| アルコール度数(ABV) | 59.7% (カスクストレングス) |
| 熟成年数 | 5年 |
| 熟成樽 | 全期間ファーストフィル・アメリカンバーボン樽 |
| 仕様 | ノンチルフィルター、無着色(ナチュラルカラー) |
オクトモア 17.1 スコティッシュ・バーレイ|特徴と背景

オクトモアにおける「.1(ドットワン)」の役割
81.0 PPMという数値と「不可能の等式」
【実飲ウイスキーレビュー】オクトモア 17.1をテイスティング

- シングルモルトスコッチウイスキー
- 59.7% 700ml
- フェノール値:81.0 ppm
- 抜栓時期:2026年9月
- テイスティング時期:2026年9月(抜栓から1時間後)
- whiskybaseでの評価:85.67/100
- 定価:23,100円(税込)
- 楽天市場価格[2026年9月]:21,979円
- Amazon価格[2026年9月]:23,100円
香り
味わい
甘くてオイリー。強烈な刺激とピートの個性が爆発します。中盤以降はドライでややビター。スモーキーでピーティー。ややフレッシュながらも、奥深さも感じます。フィニッシュも燻製香が支配。刺激は強いものの、5年熟成とは思えない不思議な飲みやすさもあります。
加水するとさらにオイリーで丸みを感じます。焼け焦げたようなスモーキーさも強調され、よりオクトモアらしい味わいに。加水すると、逆にアルコール感と刺激が増します。なんでだろ…。
評価
「オクトモア 17.1 スコティッシュ・バーレイ」の評価としては…
「やっぱりスモーキー!いつもどおりのオクトモア。加水後は若々しくなる⁉」です。
毎年オクトモアを飲んで感じるのが、やはり「.1」の安定感。バーボン樽で5年間熟成するという定番スタイルで、使用されるピーテッドモルトのフェノール値は毎年異なるものの、ヘビーなスモーキーさと力強いピート感は今回も健在です。
「.1」こそ、ある意味では最もオクトモアらしい一本と言えるのかもしれません。オクトモア特有のスモーキーさをシンプルに楽しみたいのであれば、やはりバーボンバレル熟成による直球勝負が正解なのでしょう。
今回の17.1は、例年と比べても樽由来の香りはやや控えめに感じました。「.1」が毎年まったく同じ状態のバーボンバレルを使用しているとは考えにくく、詳細は公開されていませんが、ファーストフィルとリフィルの樽をうまく使い分けているのではないかと、個人的には予想しています。
そして、オクトモアらしい「甘さ」もしっかりと感じられます。アルコール度数は約60%と非常に高いにもかかわらず、刺激の奥からきちんと甘みが現れます。
熟成期間は5年と、スコッチウイスキーとしてはかなりのショートエイジング。それでも飲みごたえは十分で、若さがネガティブな方向に出るというより、むしろ力強さやフレッシュさとしてプラスに作用しています。このあたりも、オクトモアシリーズに共通する魅力ではないでしょうか。
加水すると、また違った表情を見せます。香りはしっかりと開いていきますが、アルコール度数が下がることで、味わいは甘さよりもドライさが前に出てくる印象です。ただし、それが悪いというわけではありません。味わいが引き締まることでピートのクセや力強さがより強調され、むしろオクトモアらしい個性が鮮明になります。
香りについては、個人的には加水後のほうが分かりやすく開きました。強烈なスモーキーさの奥から、フレッシュフルーツやハーブ、スパイスを思わせる香りが姿を現します。口に含んでから時間が経つにつれて表情も複雑に変化し、最後にはオクトモアらしい独特の余韻へとつながっていきます。
ストレートでは、濃厚な甘さと強烈なスモーキーさ。加水後は、よりドライで若々しく、ピートの個性が際立つ。
「オクトモア 17.1」は、定番の「.1」らしい安心感を持ちながら、加水による変化もしっかり楽しめる一本だと感じました。
おすすめの飲み方と味わいの変化
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ストレート(一番おすすめ)
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59.7%の原酒のパワー、リッチなバニラ感、直感的なスモーキーさをダイレクトに楽しめます。まずは何も加えずに味わうのがベスト。
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少量の加水(ティースプーン1〜2杯)
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バニラや洋梨のようなフルーティーで甘い香りが開きます。スモーキーさの角は取れることなく、クセの強さはしっかりと継続。
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トワイスアップ(1:1の水割り)
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青りんご、ハーブの個性が現れ、ピートの灰っぽさやミネラル感も引き立つ印象。スモーキーさはやや落ち着きます。
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前作「オクトモア 16.1」との違い・比較

| 比較項目 | オクトモア 16.1 | オクトモア 17.1 |
| フェノール値 | 101.4 PPM | 81.0 PPM |
| アルコール度数 | 59.3% | 59.7% |
| 味わいの傾向 | 塩キャラメル、アプリコット、ハニーメロンのような果実味と力強いスモーク | バニラカスタード、洋梨、甘みとピートのより洗練されたバランス |
16.1のほうが、17.1と比べてスモーキーさと刺激が強く、原酒の若々しさをよりはっきりと感じます。
16.1は100PPMを超えるフェノール値を持ち、非常に力強いスモーク感が特徴。口に含むとピートのインパクトが前面に出てきますが、加水すると印象が変わり、フルーティーな果実味もしっかりと現れてきます。
一方の17.1は、バーボン樽由来の風味こそ比較的控えめですが、16.1よりも口当たりにまろやかさがあります。
フェノール値は16.1より低くなっているものの、決してスモーキーさが弱くなったわけではありません。むしろ全体のバランスやエレガントさが増しており、甘みとピートがきれいに調和している印象。
もちろん、フェノール値はあくまでも麦芽段階におけるスモーキーさを示す参考値であり、そのまま完成したウイスキーの香味の強さを表すものではありません。ただ、今回16.1と17.1を実際に飲み比べてみると、数値で上回る16.1のほうが、わずかではあるもののスモーキーさや荒々しさ、クセの強さを感じました。
16.1は、よりパワフルで若々しいオクトモア。17.1は、その力強さを残しながら、甘みとピートのバランス、そしてまろやかさを高めたオクトモア。
同じ「.1」でも、こうした違いを感じられるのが面白いところです。
まとめ

「オクトモア 17.1 スコティッシュ・バーレイ」は、強烈なスモーキーさを残しながら、甘みとまろやかさ、バランスの良さが増した一本です。
フェノール値は81.0PPMと16.1より低いものの、決してピートが弱くなった印象はありません。16.1はより刺激的で若々しく、17.1は甘みとピートが調和した、ややエレガントな仕上がりです。
ストレートでは濃厚な甘みとスモーキーさを楽しめ、加水するとフルーツやハーブ、スパイスの香りが開き、より複雑な表情を見せます。まずはストレートで味わい、その後に少しずつ加水しながら変化を楽しむのがおすすめ。17.1は、「.1」らしい力強さと安定感をしっかり感じられるオクトモアでした。

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
年齢確認: お酒は20歳を過ぎてから。未成年者の飲酒は法律で禁止されています。
健康への配慮: 妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
適正飲酒: お酒は楽しく適量を。飲酒運転は法律で厳しく禁止されています。
マナー: 飲酒後は節度ある行動を心がけましょう。




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