10万円以内|アイラ島の高級シングルモルトウイスキー6選【2025年版】

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

スコットランドのアイラ島で造られるシングルモルトウイスキーは、個性的な香りと味わいで、世界中の愛好家を魅了し続けています。なかでも高級レンジの一本は、風味の奥行きと複雑さが際立ち、贅沢なひとときを演出してくれます。

本記事では、2025年に注目したい「アイラ島の高級シングルモルトウイスキー」を6本厳選。いずれも蒸溜所公式の「オフィシャルボトル」から選び、予算10万円以内に収まる銘柄をセレクトしました。

特別な日のお供に、自分へのご褒美に、あるいは大切な人への贈り物にも最適。アイラ島が誇る珠玉の高級ウイスキーを、ぜひご覧ください。

 

 

 

10万円以内|アイラ島の高級シングルモルトウイスキー6選【2025年版】

  1. アードベッグ トリー・バン 19年 バッチ6
  2. ラフロイグ18年(2024年リリース)
  3. ラフロイグ25年 カスクストレングス
  4. ボウモア25年
  5. カリラ25年
  6. ブナハーブン25年

 

 

10万円以内|アイラ島の高級シングルモルトウイスキー6選【2025年版】アードベッグ トリー・バン 19年 バッチ6

アードベッグ トリー・バン 19年 バッチ6

「アードベッグ トリー・バン」は、アードベッグ蒸留所が毎年スモールバッチで手がける19年熟成の限定シングルモルトです。2019年の「バッチ1」を皮切りに、年に一度だけのリリースが続けられ、今では熱心なファンやコレクターの間で人気を博す存在となっています。

2024年版となる「アードベッグ トリー・バン 19年 バッチ6」は、2005年に蒸留された原酒を、バーボン樽とオロロソシェリー樽で19年熟成。冷却濾過を行わないノンチルフィルター仕様で瓶詰めされており、アードベッグらしい力強さと長期熟成の奥深さが共存しています。

名前の「トリー・バン(Traigh Bhan)」は、アイラ島北西部にある鳴き砂の美しい海岸が由来で、ゲール語で“歌う砂”を意味します。その名の通り、潮風と焚火、そして穏やかな甘さが絶妙に調和し、まるでアイラの海がささやくような味わいを楽しめます。

店頭価格はおおよそ¥35,000〜¥45,000で推移しており、比較的入手しやすい高級アイラモルト。一方、過去バッチのボトル(特にバッチ1〜3)は市場で70,000円前後の値がつくこともあり、将来的なコレクション価値にも注目です。

「アードベッグ トリー・バン 19年 バッチ6」は、アードベッグの魅力を凝縮したような一本でありながら、力強さ、複雑さ、そして“熟成の静けさ”をあわせ持つ高級アイラモルト。アードベッグファンなら一度は味わっておきたい1本です。

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10万円以内|アイラ島の高級シングルモルトウイスキー6選【2025年版】ラフロイグ18年(2024年リリース)

ラフロイグ18年(2024年ボトリング)

かつて絶大な人気を誇った「ラフロイグ 18年」が、2024年に待望の再登場。2016年に終売となってから長い年月を経ての復活は、ラフロイグのファンのみならず、アイラモルトを愛する人々にとって大きな話題となりました。

「ラフロイグ18年」は、これまで通り、全期間ファーストフィル・バーボン樽で熟成。強烈なスモーキーさと潮風を含んだ原酒は、アメリカンオーク由来の甘みやスパイスを形成しています。アルコール度数は「48%」に加水調整されてはいますが、高めの度数が力強い味わいと芳醇な香りを支えています。

冷却濾過や着色に関しては、明確な情報は未公開のまま。ピュアな製法を重視するウイスキー愛好家には少し気になる点かもしれませんが、ラフロイグらしさにおいては問題ないところでしょう。

スモーキ―さは10年物のようにしっかりとしていながらも、口当たりはなめらか。香りはやや濃厚。ペッパーのスパイス感と甘みが交互に現れ、灰、レザー、焙煎コーヒー、ミントのような爽快さがじわじわと広がります。18年の熟成による複雑で奥深い余韻が堪能できる1本。

「ラフロイグ18年」は日本国内への流通量がごく限られており、2025年6月時点では市場価格が6万円を超えるケースも珍しくありません。その希少性と人気を踏まえると、今後さらに価格が上昇する可能性もあります。ただし、もし2025年中に新たなロットが再リリースされれば、もう少し手頃な価格で手に入るチャンスがあるかもしれません。

ピートが主張しすぎず、深みと余韻に重きを置いた設計は、まさに大人の高級アイラモルト。静かに、じっくりと味わいたい一杯です。

 

 

 

【2025年版】アイラ島の高級シングルモルトウイスキー|ラフロイグ25年 カスクストレングス

ラフロイグ25年 カスクストレングス

「ラフロイグ25年 カスクストレングス」は、熟成とスモーキーな個性が高次元で融合した高級アイラモルト。ラフロイグの希少な長期熟成モルトとしての深み、樽由来の甘さ、そしてカスクストレングスならではの重厚感を兼ね備えています。

「ラフロイグ25年 カスクストレングス」は、ヴィンテージによって個性の違いはあるものの、シリーズ全体に通底する特徴がいくつかあります。以下にその代表的な特長をまとめます。

① ピートの「丸み」と熟成の調和
若いラフロイグに見られる鋭く荒々しいピート香(ヨード、正露丸、海藻)とは異なり、25年という長期熟成により、スモーキーさが非常にまろやかかつ繊細になります。
ピートが前面に出るというよりは、背景に溶け込んでいて、深みや奥行きのある風味に変化しています。

② カスクストレングスのリッチな飲みごたえ
加水調整されていないため、ボトリング度数は毎年異なります(47~53%程度)。これにより、熟成由来の複雑さと力強さをそのまま楽しむことができます。

③ バーボン樽×オロロソシェリー樽の絶妙なバランス
シリーズを通して使われているのは、アメリカンバーボンバレルとオロロソシェリー樽。
バーボン樽からはバニラやトースト感、シェリー樽からはドライフルーツやナッティな甘み、軽やかなタンニンが加わり、ピートの風味に深みと華やかさを与えています。

「ラフロイグ 25年 カスクストレングス」は、シリーズ全体としての完成度と一貫性の高さが魅力のひとつです。ヴィンテージごとにアルコール度数や風味のニュアンスには違いがあるものの、ラフロイグらしい潮気、スモーキーさ、ミネラル感、そして薬品のような個性的な香りはしっかりと健在。バッチごとの評価に差はあるものの、総じてどのヴィンテージもハイレベルな仕上がり。

価格帯は8万〜12万円前後。ボトラーズから出ているラフロイグが高騰を続ける中で、オフィシャルの25年物、それもカスクストレングスが10万円前後で手に入るというのは、実はかなり嬉しいポイント。熟成感とパワフルさを兼ね備えた1本として、ラフロイグファンはもちろん、アイラモルトの魅力をじっくり味わいたい方にもおすすめです。

 

 

 

10万円以内|アイラ島の高級シングルモルトウイスキー6選【2025年版】ボウモア25年

ボウモア25年

「ボウモア25年」は、アイラ島最古の蒸留所として知られるボウモア蒸留所が誇る、極めて完成度の高い長期熟成の高級アイラモルトです。長い年月をかけて育まれた原酒は、バーボン樽とオロロソシェリー樽でじっくりと25年以上熟成されています。

アルコール度数43%。ノンチルフィルターですが、ノンカラーリングではないとのこと。ボトルは伝統的なオフィシャル・ラインで提供されていますが、バッチや販売地域によって、ラベルが異なることもあります。

「ボウモア25年」は、見た目も楽しめるウイスキーです。目を奪われるのは美しい琥珀色。そして、その色彩にふさわしい非常に芳醇な香り。ドライフルーツやナッツ、ビターチョコレート、キャラメルといった濃密な甘さが立ち上がる一方で、潮風やほんのりとしたスモーキーさが背景に漂い、ボウモアらしい「海の記憶」も感じさせます。

そのスモーキーさは「ラフロイグ」や「アードベッグ」のような強烈な主張ではなく、あくまで滑らかでエレガントなもの。ボウモアならではの「洗練されたピート感」と、長期熟成のシェリー樽原酒の個性が印象に現れています。まさに「円熟のボウモア」と呼ぶにふさわしい一本。

「ボウモア25年」の定価は90,720円(税別)。2025年6月現在の市場価格は8万円〜10万円ほど。長期熟成のアイラモルトの割には、ほぼ定価での購入が可能で、比較的安定した価格帯を維持しています。(値上がりの影響もありますが…)

重厚感と気品を兼ね備えた一本で、アイラモルトを飲み慣れたウイスキー愛好家にこそ体験してほしい逸品。特別な日の一杯や、ゆっくりと向き合いたい夜に、決して後悔しない、満足度の高い選択になるでしょう。

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10万円以内|アイラ島の高級シングルモルトウイスキー6選【2025年版】カリラ25年

カリラ25年

「カリラ25年」は、カリラ蒸留所が2010年に数量限定で初リリースした高級アイラモルト。オフィシャルラインナップの中でも最長期熟成のプレミアムボトルです。25年以上という長い熟成期間を経て、カリラ特有の力強いスモーキーさと潮の香りがまろやかに変化し、バランスの良い味わいに仕上がっています。

「カリラ25年」の原酒は、主にリフィルのアメリカンオーク(バーボン)樽とヨーロピアンオーク(シェリー)樽。長期熟成によって樽由来の豊かなバニラやトフィー、ドライフルーツの甘みが深まり、樽香とピート香が絶妙に溶け合っています。特に、スタンダードとなる「カリラ12年」には使用されていない、「ヨーロピアンオーク樽」の原酒がもたらす、スパイシーで複雑なニュアンスが、味わいに奥行きを与えています。

また、長期熟成らしい柔らかくクリーミーな口当たりも魅力の一つ。バニラ、トフィー、そしてドライフルーツの風味が調和しながら、穏やかなピートの煙、海藻を思わせる塩気。そして、長い余韻へと続きます。スモーキーさは控えめで上品。

価格は5万円前後と、25年熟成のシングルモルトとしては比較的手の届きやすい価格帯。アイラモルト好きはもちろん、熟成スコッチの深みに初めて触れてみたい方にもおすすめの一本。静かな夜にじっくりとストレートで味わいたいですね。

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10万円以内|アイラ島の高級シングルモルトウイスキー6選【2025年版】ブナハーブン25年

ブナハーブン25年

「ブナハーブン25年」は、アイラ島では珍しく、基本的にノンピートで仕込みを行う「ブナハーブン蒸留所」で造られている長期熟成の高級アイラモルトです。

ブナハーブンの味わいは、アイラモルトの中でももっとも「ライト」とされ、穏やかで上品。一般的なアイラのイメージである、強烈なスモークやヨード香とは一線を画し、やさしく滑らかな風味が特徴です。ただし、仕込み水にわずかにピートが含まれているため、ほんのりとしたスモーキーさや潮のニュアンスが背景に感じられます。

「ブナハーブン25年」は、オフィシャルでは最も長期熟成の一本であり、ナチュラルカラーかつノンチルフィルター仕様。シェリー樽やリフィルカスク由来の、ドライフルーツやトフィーのような深みある甘さと、複雑なオークの風味が、柔らかで重層的な味わいを形づくっています。

注目すべきは、そのピート感。

「ブナハーブン=ノンピート」という印象が強い中、この25年には意外にも明確なスモーキーさ、薬品香、燻製のようなニュアンスが感じられます。決して繊細すぎて気付かないレベルではなく、はっきりと個性として感じられるもの。むしろ、12年のスタンダードボトルと比較しても、「25年の方がピーティー」と感じるのは私だけでしょうか…

もちろん、「ラフロイグ」や「アードベッグ」のような強烈なアイラモルトではありません。あくまで控えめで上品なスモークが、長期熟成由来のエレガントな酒質と調和し、バランス良く仕上がっています。

価格はおよそ7万円前後。スモーキーさが控えめで、繊細かつ優しいアイラモルトを探している方にとっては、まさに理想的な一本です。とはいえ、ノンピートとはいえアイラ特有の個性はしっかりと残っており、ややクセのある味わいに仕上がっているため、アイラモルト自体が苦手な方にはあまりおすすめできません。

それでも、ライトなピート感に長期熟成ならではの複雑さと深みが絶妙に重なり合い、非常に洗練された味わいに仕上がっています。アイラモルトの魅力をエレガントに表現した、まさに高級シングルモルトと呼ぶにふさわしいクオリティです。

 

 



 

 

10万円という予算で、その魅力を存分に楽しめる高級アイラモルトは確かに存在します。

ラフロイグやアードベッグのような、重厚なスモーキーさから、ブナハーブンの繊細で奥深い味わいまで、それぞれがまったく異なる表情を持っています。

熟成年数がもたらす円熟味、樽の個性が織りなす香味、そして何よりも“今しか出会えない一期一会の味わい”を、自分のペースでじっくりと味わう贅沢。長期熟成アイラモルトの最大の魅力と言えるでしょう。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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