【2025年版】ジャパニーズウイスキー蒸溜所120カ所解説

ユースケ
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こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

近年、日本のウイスキー文化は世界的に注目を集める存在となり、国内各地で個性豊かなウイスキーが生まれています。かつては数えるほどしかなかった蒸溜所も、この10年で急増し、その数は120カ所を超えています。

ジャパニーズウイスキーの輸出量は2022年をピークに、2年連続で減少。日本産ウイスキーに対する海外からの注目度はまだまだ高い状態ですが、商品数の増加と共に、国産ウイスキーの競争はさらに激化することが予想されます。

そこで今回は、2025年現在、稼働中と生産準備中のジャパニーズウイスキー蒸溜所120カ所を徹底解説。日本のウイスキーがどのように進化し、どのような新たな風を吹き込んでいるのか、その最前線をお届けします。

各蒸留所のおすすめウイスキーも紹介しておりますので、気になる方はぜひチェックしてみてください♪

 

 

 

【2025年版】ジャパニーズウイスキー蒸溜所120カ所解説|一覧

1ページ目

北海道
1.利尻蒸留所 <Kamui Whisky>
2.厚岸蒸溜所 <堅展実業>
3.馬追蒸溜所 <MAOI>
4.札幌酒精工業 札幌工場 <札幌酒精工業>
5.余市蒸溜所 <ニッカウヰスキー>
6.ニセコ蒸溜所 <ニセコ蒸溜所>
7.上富良野蒸留所 <WHISTECH>
8.十勝蒸溜所 <十勝酒造>
9.千歳蒸溜所 <AEZ(エイジ)>
10.苫小牧蒸溜所 <ベンチャーグレイン>
11.ディ・トリッパー蒸留所 <ビハインド・ザ・カスク>
12.Taki Cosmic Glen distillery <Taki Cosmic Glen distillery>
13.当別蒸溜所 <Whisky Student>
14.余市ウイスキー <リタファーム&ワイナリー>

2ページ目

岩手県
15.南部美人 本社蔵 <南部美人>

山形県
16.月光川蒸留所 <月光川蒸留所(楯の川酒造)>
17.遊佐蒸溜所 <金龍>
18.出羽蒸留所 <出羽蒸留所>

宮城県
19.宮城峡蒸溜所 <ニッカウヰスキー>

新潟県
20.吉田電材蒸留所 <吉田電材工業>
21.新潟亀田蒸溜所 <新潟小規模蒸溜所(大谷)>
22.忍蒸溜所 <新潟麦酒>
23.深沢原蒸溜所 <八海醸造>
24.津川蒸溜所 <新潟麦酒>

福島県
25.安積蒸溜所 <笹の川酒造>
26.天鏡蒸溜所 <天鏡(リオン・ドールコーポレーション)>
27.玉野アセンド蒸溜所 <CTIアセンド>

3ページ目

茨城県
28.高藏蒸溜所 <明利酒類>
29.八郷蒸溜所 <木内酒造>

栃木県
30.Stork valley Distillery <安井商店>
31.日光街道 小山蒸溜所 <西堀酒造>

群馬県
32.倉渕蒸留所 <牧野酒造>
33.北軽井沢蒸留所 <LINK>

埼玉県
34.羽生蒸溜所 <東亜酒造>
35.鴻巣蒸溜所 <光酒造(マレーシア資本)>
36.秩父蒸溜所 <ベンチャーウイスキー>
37.秩父第2蒸溜所 <ベンチャーウイスキー>

4ページ目

千葉県
38.mitosaya薬草園蒸留所 <mitosaya>
39.須藤本家 <須藤本家>

神奈川県
40.湘南蒸留所 <熊澤酒造>
41.丹沢蒸溜所 <DELIもっと>

山梨県
42.源流醸造所 <Far Yeast Brewing>
43.富嶽蒸溜所 <SASAKAWA WHISKY>
44.富士北麓蒸留所 <井出醸造店>
45.南アルプスワインアンドビバレッジ 笛吹工場 <南アルプスワインアンドビバレッジ(徳岡ホールディングス)>
46.韮崎御勅使蒸留所 <サン.フーズ>
47.サントリー白州蒸溜所 <サントリー(サントリーホールディングス)>

5ページ目

長野県
48.野沢温泉蒸留所 <Nozawa Onsen Distillery>
49.飯山マウンテンファーム蒸溜所 <きよかわ>
50.小諸蒸留所 <軽井沢蒸留酒製造>
51.軽井沢ウイスキー蒸留所 <軽井沢ウイスキー(戸塚酒造)>
52.御代田蒸留所 <戸塚酒造>
53.マルス駒ヶ岳蒸溜所 <本坊酒造>
54.戸狩温泉蒸溜所 <きよかわ>

静岡県
55.富士御殿場蒸溜所 <キリンディスティラリー(キリンホールディングス)>
56.Distillery Water Dragon <Whiskey&Co.>
57.富士かぐや蒸溜所 <時之栖富士(時之栖)>
58.井川蒸溜所 <十山>
59.ガイアフロー静岡蒸溜所 <ガイアフローディスティリング>

富山県
60.三郎丸蒸留所 <若鶴酒造>

6ページ目

石川県
61.オリエンタル金沢蒸溜所 <オリエンタルブルーイング>

岐阜県
62.飛騨高山蒸溜所 <舩坂酒造店>
63.養老蒸溜所 <玉泉堂酒造>

愛知県

64.清洲桜醸造 本社蒸留所 <清洲桜醸造>
65.サントリー知多蒸溜所 <サントリー知多蒸溜所(サントリーホールディングス)>
66.碧南蒸留所 <相生ユニビオ>

三重県
67.伊勢蒸留所 <伊勢萬(IXホールディングス)>

滋賀県
68.長濱蒸溜所 <長浜浪漫ビール(リカマンホールディングス)>
69.琵琶湖蒸溜所 <川島酒造>

京都府
70.京都みやこ蒸溜所 <京都酒造>

大阪府
71.サントリー山崎蒸溜所 <サントリー(サントリーホールディングス)>
72.藩蔵屋敷 北新地CO・LABO <藩蔵屋敷>
73.三国蒸溜所 <ミクニ>

7ページ目

和歌山県
74.紀州熊野蒸溜所 <プラム食品>

兵庫県
75.西山酒造場 <西山酒造場>
76.丹波蒸溜所 <黄桜>
77.神戸蒸溜所 <グロースターズ>
78.六甲山蒸溜所 <アクサス(アクサスホールディングス)>
79.海峡蒸溜所 <明石酒類醸造(マルシアビバレッジ[オランダ])>
80.江井ヶ嶋蒸留所 <江井ヶ嶋酒造>
81.養父蒸溜所 <ウィズワン>

鳥取県
82.倉吉蒸溜所 <松井酒造>
83.千代むすび 境港蒸留所 <千代むすび酒造>

岡山県
84.岡山蒸溜所 <宮下酒造>

8ページ目

広島県
85.SETOUCHI DISTILLERY <三宅本店>
86.SAKURAO DISTILLERY <サクラオブルワリーアンドディスティラリー>
87.SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK(仮称) <サクラオブルワリーアンドディスティラリー>

徳島県
88.阿波乃蒸溜所 <日新酒類>

愛媛県
89.梅美人酒造 <梅美人酒造>

福岡県
90.ニッカウヰスキー 門司工場 <ニッカウヰスキー(アサヒグループホールディングス)>
91.朝倉蒸溜所 <篠崎>
92.新道蒸溜所 <篠崎>
93.西吉田酒造 本社工場 <西吉田酒造>
94.喜多屋 <喜多屋>
95.八女蒸留所 <喜多屋>

長崎県
96.梅ヶ枝酒造 <梅ヶ枝酒造>
97.佐世保蒸留所 <元盛せせらぎ酒造>

大分県
98.久住蒸溜所 <津崎商事>

熊本県
99.山鹿蒸溜所 <山鹿蒸溜所>
100.山都蒸留所 <山都酒造>
101.大石酒造場 <大石酒造場>
102.常楽酒造 <常楽酒造>
103.田野蒸留所 <高橋酒造>

9ページ目(最後)

宮崎県
104.SATO DISTILLERY <佐藤焼酎製造場>
105.尾鈴山蒸留所 <尾鈴山蒸留所>

鹿児島県
106.菱田蒸溜所 <天星酒造(リカマンホールディングス)>
107.さつま司蒸溜蔵 <ニッカウヰスキー(アサヒグループホールディングス)>
108.横川蒸留所 <アットスター>
109.小牧蒸溜所 <小牧醸造>
110.嘉之助蒸溜所 <小正嘉之助蒸溜所(小正醸造)>
111.日置蒸溜蔵 <小正醸造>
112.御岳蒸留所 <西酒造>
113.マルス津貫蒸溜所 <本坊酒造>
114.火の神蒸溜所 <薩摩酒造>
115.大隅酒造 <大隅酒造>

沖縄県
116.許田蒸留所 <ヘリオス酒造>
117.州崎蒸溜所 <新里酒造>
118.今帰仁酒造 <今帰仁酒造>
119.まさひろ酒造 <まさひろ酒造>
120.那覇蒸溜所 <熊澤酒造>

 

 

【2025年版】ジャパニーズウイスキー蒸溜所120カ所解説|北海道

1.利尻蒸留所

利尻蒸留所
オーナー: Kamui Whisky
創業年:2022年
所在地:北海道利尻郡利尻町沓形字神居 128-2
公式HP:https://www.kamuiwhisky.com

利尻蒸留所は北海道利尻島にあり、日本最北の蒸留所として創業しました。「Kamui(カムイ)」は、アイヌ語で神が宿る「聖なる水」という意味。名水百選に選ばれた水「甘露泉水」を仕込み水にしており、まさに利尻島の自然と共にある蒸留所です。オーナーは横浜在住のアメリカ人ケイシー・ウォール氏。

ワンバッジの仕込み量は175kgと日本最小規模となる、小さな蒸留所。マッシュタンは容量800ℓ。ウォッシュバックはステンレス製で900ℓのものが4基。冬は気温が低すぎるため、仕込みが行われるのは4月~12月中旬まで。

大麦麦芽はイングランド産と北海道の中標津産を使用しており、ノンピーテッドとフェノール値15ppmのライトピーテッドで造られています。

最北のジャパニーズウイスキー…日本の「ハイランドパーク」のような位置づけになるのでしょうか。楽しみですね。

ウイスキーの販売はオーナーズカスクの受付をHPで受け付けています。

 

 

2.厚岸蒸溜所

厚岸蒸溜所
オーナー: 堅展実業
創業年:2016年
所在地:北海道厚岸郡厚岸町宮園4丁目109-2
公式HP:http://akkeshi-distillery.com

アイラモルトを目指してつくられた北海道厚岸町にある蒸留所。

北海道厚岸町は牡蠣の生産で有名な小さな港町。 アイヌ語の「アッケシイ」が名前の由来となっており、その意味はズバリ「カキのあるところ」。

厚岸蒸留所は生産開始後に間もなくして、ウイスキーの品評会で高く評価されました。日本のモルトファンだけでなく、世界中が注目するモルトウイスキー界の新鋭。

「アイラモルトのようなウイスキーが作りたい」。蒸留所にコンセプトははっきりとしたものでした。

 

厚岸蒸留所はプラン作りから全ての蒸留器具、蒸留試験に至るまで、スコットランドのフォーサイス社(ポットスチルの製造メーカー)によるコンサルティングによってつくられており、フォーサイス社の技術者が2か月以上現地に滞在し、ウイスキーのノウハウを一から伝えています。

スコッチの伝統に乗っ取った形で生産が行われているのは、ジャパニーズウイスキー全体に言えることですが、全てのプランニングをフォーサイス社(スコットランド人)によって進められた蒸留所というのは日本で厚岸が初となっています。

仕込みは1バッチ麦芽1トン。麦芽はイギリス産のロリエット種がメイン。地元厚岸町で獲れた「りょうふう」という二条大麦も使用。

ノンピートとピーテッドの2種類のタイプを生産しており、比率は半々。アイラ島のようなウイスキーを造りたいのであれば、全てをピーテッド麦芽にしてもいい訳ですが、多種多様な原酒を生産し熟成されない限りは、蒸留所の未知なる可能性が開拓できません。

 

出典:http://akkeshi-distillery.com/company/overview/

シングルモルトだけでなくブレンデッドウイスキーを生産することも視野に入れた場合、クセの少ないモルト原酒も必要になりますので、生産比率が半々であることには納得できますね。

また、2022年5月には製麦設備を完備。自社での製麦にも力を入れています。

2018年からニューボーンシリーズ「ファウンデーション」をリリース。その後、2020年には初のシングルモルトとなる「サロルンカムイ」をリリースしています。

創業してからしばらくは200mlの小さなボトルでの販売でしたが、2020年10月には初の700mlボトルの3年物「厚岸シングルモルトウイスキー寒露」が15000本限定リリースされました。

その後、日本の24節気をタイトルにした「二十四節気シリーズ」も発売されており、海外グレーンをブレンドしたブレンデッドタイプと、厚岸のシングルモルトの2種類を製造しています。

ブレンデッドウイスキーは50%以上が厚岸のモルト原酒で、グレーン原酒はニューポットの状態で輸入したものを厚岸の貯蔵庫で3年以上熟成させ、ブレンドしています。

 

厚岸蒸留所|おすすめのウイスキー

厚岸シングルモルトウイスキー啓蟄

厚岸シングルモルトウイスキー啓蟄

 

厚岸ブレンデッドウイスキー小満

厚岸ブレンデッドウイスキー小満

 

厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー小暑

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厚岸ブレンデッドウイスキー霜降

厚岸ブレンデッドウイスキー霜降

 

 

3.馬追蒸溜所

出典:https://maoidistillery.com/

馬追蒸留所
オーナー: MAOI
創業年:2022年
所在地:北海道夕張郡長沼町加賀団体
公式HP:https://maoidistillery.com

2006年に「マオイワイナリー」として設立し、その後北海道自由グループ(北海道自由ウヰスキー)が買収。その後蒸留酒を製造する目的で2021年に蒸留を完成させ、2022年9月からウイスキーの生産を開始しています。

馬追蒸留所はモルトウイスキー、グレ―ンウイスキーのほか、フルーツブランデーやグラッパ(ブドウの搾りかすブランデー)、北海道産のトウモロコシで「コーンウイスキー」も造っています。

ポットスチルはフォーサイス社製のハイブリットスチル。コラム塔付きで、グラッパなどの製造には使用していますが、ウイスキーを蒸留する際には使わずに、通常のポットスチルのような2回蒸留を行っています。

その他の設備も同社によるプランニングを受けており、ワンバッジの仕込み量は200kg。大麦麦芽は北海道産「りょうふう」とイギリス産ポールズモルト社のノンピートモルトも使用。「コーンウイスキー ニューポット」と、「シングルモルト ニューボーン」をリリス。40ℓサイズの小樽でオーナーズカスクも募集しています。

2024年には北海道産ミズナラ樽(3リットル)とニューポットのセットを販売。これまでにない、自家熟成キットは話題となりました。

 

馬追蒸留所|おすすめのウイスキー

馬追蒸留所 メタモルフォシス ニューポット メイド フロム UKモルト 200ml

馬追蒸留所 メタモルフォシス ニューポット メイド フロム UKモルト 200ml

 

 

4.札幌酒精工業 札幌工場

札幌酒精工業 札幌工場
オーナー:札幌酒精工業
創業年:2023年
所在地:北海道札幌市
公式HP:https://www.sapporo-shusei.jp/

札幌酒精工業は1933年に札幌市で設立。「サッポロウイスキー」を販売していることで知られています。

北海道立総合研究機構が進めるウイスキープロジェクトの一環として、北海道産のトウモロコシを使用した北海道コーンウイスキー「Gold Quibis(ゴールドキビス)」を製造しています。2024年の夏に「ニューボーン」の販売が予定されています。

 

 

5.余市蒸溜所

余市蒸留所
オーナー:ニッカウヰスキー
創業年:1936年
所在地:北海道余市郡余市町黒川町7丁目6
公式HP:https://www.nikka.com/distilleries/yoichi

スコットランドの蒸留所のように美しい。北の大地の蒸留所。

竹鶴政孝の目指したウイスキー造りが今もなお受け継がれ、本場スコットランドにも引け劣らないモルトウイスキーをつくっているのがニッカウヰスキー余市蒸留所。

石炭直火焚き蒸留、煉瓦造り、キルン塔、鉄道駅に近い場所、良質な仕込み水とウイスキー造りに適した気候…蒸留所を見学するとマッサンのこだわりが随所に感じられます。

ウイスキーブーム以降、余市の需要は高まるばかりですが、無理に生産拡大をはかるのではなく、坦々とこれまで通りウイスキーの生産を続けているところも魅力的です。

天国からマッサンが「ウイスキー造りには時間がかかる」と睨みを利かせているのかも知れません(笑)

北海道・余市町の年間平均気温はスコットランドと同じ約8℃。冷涼で湿潤な気候はウイスキーにとって最適な環境です。

 

ポットスチルは1936年当時から変わらない、ラインアームが下向けとなっているストレートヘッド型。竹鶴がロングモーン蒸留所から技術を学び導入した、石炭直火焚きの加熱方式によって、高温で蒸留が行われています。

直火焚きや下向けラインアームの影響により、重厚で芳ばしい酒質のウイスキーを生み出すことができるのです。

蒸留所には製造設備の他、現在は使用されていませんが麦芽を造る際に使われるキルン塔があります。

そのほか、おみやげショップ、レストランバー、ウイスキー博物館、熟成庫(見学不可)、竹鶴とリタ夫人が共に暮らした旧竹鶴邸(見学不可・重要文化財)があり、ウイスキー好きなら1日中愉しむことができます。

 

2021年10月、旧ウイスキー博物館を改修し、ニッカミュージアムをオープン。2023年1月には第二期工事が完了し、日本でも有数のウイスキー博物館へと進化しました。ニッカミュージアムの主な設備は以下の通り。

• ブレンダーに焦点を当ててウイスキーづくりの時間の流れを紹介する「ブレンダーズ・ラボ」
• 「余市」「竹鶴」「ブラックニッカ」「フロム・ザ・バレル」に関する展示コーナー「ストーリー・オブ・ニッカウヰスキー」
• ブレンダーなどのスペシャル映像を放映する「ディスティラーズ・トーク」
• 蒸溜所限定商品を含む有料試飲コーナー

余市蒸溜所では、蒸留所施設の見学は予約制のガイドツアーとなっています。ニッカミュージアムやギフトショップ、レストランは自由に利用することが可能です。
ウイスキー好きとしては、必ず訪れたほうが良い蒸留所。ニッカウイスキーが、余市が、もっと身近になるでしょう。

また、ギフトショップには蒸留所でしか購入できない限定品もあるので、絶対に忘れずチェックしましょう!

 

余市蒸溜所|おすすめのウイスキー

シングルモルト余市

シングルモルト余市

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シングルモルト余市10年

シングルモルト余市10年

 

 

6.ニセコ蒸溜所

ニセコ蒸留所
オーナー: ニセコ蒸留所
創業年:2021年
所在地:北海道蛇田郡ニセコ町ニセコ 478-15
公式HP:https://niseko-distillery.com/ja

オーナーの「株式会社ニセコ蒸留所」は、日本酒の八海山で全国的に有名な「八海酒造(新潟県)」のグループ会社。ウイスキーの製造免許を取得した当初は、新潟の焼酎蔵で米を使ったライスウイスキーを製造していました。

しかし北海道の気候が良かったことから、ニセコの地で新たに本格的なモルトウイスキー造りをスタートすることになりました。

 

ニセコ蒸留所の仕込み量はワンバッジ麦芽1トン。ポットスチルはフォーサイス社製で初留・再留1基ずつ。熟成庫はダンネージ式で500樽が貯蔵可能。

発酵槽は北米産のダグラスファー。ステンレス製よりもクリーンでエステリーなウイスキーを生み出すことができるとのこと。

 

蒸留所は観光地としても知られているニセコにあるため、ビジター設備もしっかりと完備しています。有料試飲のできるバーカウンターでは同社の八海山、ライスウイスキー、焼酎のほか、ハイブリッドスチルで蒸留した「オホロジン」をつかったカクテルも飲むことができます。

 

ニセコ蒸留所|おすすめのクラフトジン「ohoro GIN (オホロジン)」

ohoro GIN (オホロジン)

 

 

7.上富良野蒸留所 WHISTECH

上富良野蒸留所
オーナー:WHISTECH
創業年:準備中
所在地:北海道空知郡上富良野町
公式HP:https://whistech.pro/

北海道の上富良野町で計画中の、ウイスキー蒸留所と観光施設等の総合プロジェクトとして進行中。

大雪山の麓に広がる2万坪の敷地を活用し、上富良野蒸留所を中心にしたキャンプ場、サウナ、温泉施設、最高級の北海道食材を味わえるレストラン、ショップなどが集まる総合エンターテイメント施設をつくる予定となっています。

 

 

8.十勝平野蒸溜所

十勝平野蒸溜所
オーナー:十勝平野蒸溜所
創業年:準備中
所在地:北海道中川郡幕別町字日新13-65
公式HP:https://tokachi-pd.jp/

酒類の輸入卸のスコッチモルト販売(東京・板橋)や、長谷川産業(北海道帯広市)、食品スーパーの信濃屋食品(東京・世田谷)が出資する新会社「十勝蒸溜所」が開設を進める蒸溜所。

フォーサイス社製のポットスチルを2基導入し、2025年春にも製造を始める予定です。十勝産の大麦を使った「オール十勝ウイスキー」の製造を目指しています。

 

 

9.千歳蒸溜所

出典:http://chitosedistillery.com/

千歳蒸留所
オーナー: シダーフィールド合同会社
創業年:準備中
所在地:北海道千歳市
公式HP:http://chitosedistillery.com

千歳蒸溜所は、北海道千歳市に建設中の蒸溜所です。運営するのは、アメリカ・ケンタッキー州に拠点を置くウイスキーカンパニー「IJWウイスキー」の傘下であるシダーフィールド合同会社。グレーンとモルト、両方のウイスキー造りを予定しています。

この蒸溜所は、新千歳空港近くの千歳臨空工業団地内、約16万5000平方メートルの広大な敷地に建設されています。2024年末の操業開始を目指しており、年間生産量は国内最大級の2000万リットルを計画。

蒸溜所建設に際しては、同社の施設立ち上げに関与した技術者が来日し、2022年から北海道に滞在。今後、アメリカからの人材派遣に加え、日本人技術者の雇用も予定。

外資系企業による大規模なウイスキー工場の建設は、北海道内では初の試みですが、原料から樽材に至るまで「オール北海道」を目指したウイスキー造りを計画中とのことです。

 

 

10.苫小牧蒸溜所

苫小牧蒸溜所
オーナー:ベンチャーグレイン(ベンチャーウイスキー)
創業年:準備中(2025年夏ごろ操業予定)
所在地:北海道苫小牧市柏原
公式HP:なし

「イチローズモルト」を造るベンチャーウイスキーが、北海道の苫小牧市東部地域(苫東)に、新たにグレーンウイスキー蒸溜所を建設中。

ベンチャーウイスキーは埼玉県秩父市に蒸留所を構えており、秩父第1蒸溜所、第2蒸溜所でモルトウイスキーを製造しています。総投資額約10億円ともいわれているこのプロジェクトによって、自社で国産グレーンウイスキーの原酒を造り、ピュアなジャパニーズブレンデッドウイスキー造りを目指します。

苫小牧蒸溜所は、北海道苫小牧市柏原に建設されています。この蒸溜所の特徴は、クラフトグレーンウイスキーの製造に特化している点にあります。秩父のモルト原酒を引き立てるブレンデッド用のグレーンウイスキーを生産する計画で、北米産のデントコーンと六条大麦・二条大麦の麦芽を8対2の比率で使用する予定。

施設は約6.6ヘクタールの広大な敷地に建設され、そのうち3.3ヘクタールには穀物サイロ、製造棟、事務棟を配置。残りの敷地は熟成庫の増設スペースとして確保されており、数年ごとに1棟ずつ新設していく計画です。

発酵槽はステンレス製で15基、蒸留にはフォーサイス社製のコフィー式連続式蒸留機を採用し、粗留塔と精留塔の2塔式で年間240万リットルの生産を目指します。

苫小牧蒸溜所は、苫小牧港や千歳空港に近く、輸送面での利便性にも優れています。また、樽前山系の伏流水を使用できる恵まれた環境が整っており、肥土伊知郎氏も「求めるすべての条件が揃っていた」と語っています。

2025年夏頃には本格的な稼働が予定されており、今後の展開が注目される蒸溜所ですね。

 

 

11.ディ・トリッパー蒸留所

ディ・トリッパー蒸留所 
オーナー:ビハインド・ザ・カスク合同会社
創業年:2023年
所在地:北海道函館市元町31-20
公式HP:https://ditripper.com/

ウイスキーボトラーズ「ビハイン・ド・カスク」が北海道函館市で設立した蒸留所。

ビハイン・ド・カスク(BEHIND THE CASK)は2020年に青森で創業し、2022年に函館に移転。ウイスキーのオリジナル輸入商品を展開すると同時に、日本ワイン製造会社の旧醸造所を引き継ぎ、函館の観光地としても知られる元町に「ディ・トリッパー蒸留所」を新設。2023年11月にウイスキー製造免許を取得し、同年12月から蒸留を開始しています。

ディ・トリッパー蒸留所」の名前の由来は、1854年にペリー提督が率いる黒船が函館に来航した際の遠征記録に基づいています。

その際、函館の地名を英語で表記した際に使われた「Hakodadi」から、蒸留所の名前に「Di」が取られています。函館への旅行者や船乗り、そして東洋と西洋をつなぐ架け橋であり、過去、現在、未来をつなぐ深い思いを表しているそうです。

 

ディ・トリッパー蒸留所では、国産モルトを原料に「グレーンウイスキー」を製造しています。北海道産の二条大麦「りょうふう」を使用。契約農家からの買い付けており、ウイスキーとしては珍しく、収穫年をヴィンテージ化。製品のラベルには、大麦の収穫年(HARVEST)と蒸留年(DISTILLED)の両方のヴィンテージが記されます。

ウイスキーを工業製品ではなく、あくまでも「農作物」として扱う概念は、ウイスキーの「テロワール化」が進むウイスキー業界においては珍しいことではありませんが、日本の蒸留所ではまだ、国産原料にこだわる動きは少ないのが現状です。国産原料にこだわる方針は素晴らしいですね。

年間生産量は6000リットルを計画。2024年には短期熟成の商品をリリースする予定です。

 

 

12.Taki Cosmic Glen distillery

Taki Cosmic Glen distillery
オーナー:Taki Cosmic Glen distillery
創業年:2024年に会社設立。生産準備中。
所在地:北海道大樹町
公式HP:https://www.facebook.com/p/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BETaiki-Cosmic-Glen-Distillery-61568956392212/?_rdr

Taiki Cosmic Glen Distilleryは、北海道大樹町のデントコーンなどを生かしたウイスキー造りを目指しています。

この蒸留所の最大の特徴は、原料をすべて大樹町産にこだわる点。ウイスキーの主原料となるグレーンには、大樹町で生産されるデントコーンを使用する予定。また、スモーキーな香りを生み出すピートについても地元産のものを採用し、その種類や採掘方法によって風味にどのような変化が生まれるのか注目されています。仕込み水には北海道を代表する清流のひとつである歴舟川の伏流水を使用する予定。熟成には大樹町産のミズナラ樽を採用します。

現時点では、蒸留所で製造されるウイスキーの具体的なスタイルについての発表はありませんが、デントコーンを使用することから、グレーンウイスキーを主体とした製品が登場する可能性が高いと考えられます。

ウイスキーの生産開始時期についてはまだ明らかにされていませんが、早ければ2025年中とのこと。リリースは2028年頃を見込んでいるようです。

その他、単なるウイスキー蒸溜所にとどまらず、併設されるラグジュアリーな宿泊施設や、地元食材を活かしたオーベルジュの運営も計画しており、ウイスキーと観光を組み合わせた体験型の施設としての展開を視野に入れています。

プロジェクト関係者には堀江貴文氏(ホリエモン)が関与しており、宇宙開発が盛んな大樹町という地域性を活かし、ウイスキー文化との融合を図る構想も発表されました。このプロジェクトは、単なるウイスキー造りにとどまらず、町全体を巻き込んだ地域活性化の一環としても期待されています。

 

 

13.当別蒸溜所

当別蒸溜所
オーナー:Whisky Student
創業年:2024年10月に会社設立。生産準備中。
所在地:北海道当別町
公式HP:なし

札幌市近郊の当別町で、日本最小規模のウイスキー蒸溜所の創業を計画中。

 

 

14.余市ウイスキー

余市ウイスキー 
オーナー:リタファーム&ワイナリー
創業年:2024年にウイスキー製造免許取得。生産準備中。
所在地:北海道余市町
公式HP:http://www.rita-farm.jp/index.html

余市町のワイナリー「リタファーム&ワイナリー」が2024年に製造免許を取得し、ウイスキーの生産を計画中。

 

 

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