![ユースケ](https://whisky-taru-blog.com/wp-content/uploads/2024/04/22590.jpg)
こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では、シェリーカスクにこだわるハイランドのシングルモルトウイスキー「グレンドロナック15年リバイバル(旧ボトル 終売品)」のテイスティングレビューをはじめ、グレンドロナック蒸留所の情報や評価、販売当時の定価、そして終売後の流通価格についても詳しく解説します。
「グレンドロナック15年リバイバル」の味わいを知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
【ウイスキーレビュー】グレンドロナック蒸溜所とは?
![](https://whisky-taru-blog.com/wp-content/uploads/2023/09/1440px-GlenDronach_VisitorCenter-300x225.jpg)
出典:By Brooks patty – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=127803928
グレンドロナック蒸溜所 Glendronach distillery
- 地域:東ハイランド
- 創業年:1826
- オーナー:ブラウンフォーマン社
「グレンドロナック蒸留所」は、東ハイランドのアバディーンシャー州ハントリーに位置しています。”グレンドロナック”とは、ゲール語で “イバラの谷” または “ブラックベリーの谷” を意味する “グレン・ドロナハ” に由来しています。
その歴史は長く、何度かの所有権の変更と経済的な困難に直面しながらも、現在はブラウンフォーマン社(Brown-Forman Corporation)が所有しています。ブラウンフォーマン社は、ジャックダニエルなどで知られるアメリカの大手酒造会社ですが、グレンドロナックの伝統的な製法を尊重しながらも、その製品の質を高めてきました。
年間生産能力は140万ℓ。初留と再留の蒸留器がそれぞれ2基ずつ備えられています。仕込み水は、敷地内にあるドロナックバーンから。麦芽はノンピーテッドを基本としていますが、ブレンデッドウイスキー用に「ピーテッドモルト」での仕込みも一部行われています。
グレンドロナック蒸溜所は、ウイスキー製造において非常に伝統的な手法を採用しています。特に、シェリー樽熟成にこだわることで知られ、グレンドロナックの特徴を作り出しています。シェリーカスクは主にオロロソシェリーとペドロヒメネスシェリー樽を使用しており、原酒をヴァッテングすることで、ウイスキーに深みを与えています。
グレンドロナック蒸溜所は、その長い歴史と伝統的な製法を守り続けながら、シェリー樽熟成によって独自の豊かな風味を創り出す名門蒸溜所。シェリー樽にこだわった製品群は、ウイスキー愛好者にとっては欠かせない選択肢となっており、今後もその名はウイスキー業界において輝き続けることでしょう。
【ウイスキーレビュー】グレンドロナック15年(2023年流通ボトル)を評価
グレンドロナック15年 リバイバル(2023年流通ボトル)
Glen Dronach 15 Years Revival(2023 distribution bottle)
- 43% 700ml
- 正規販売ボトル(終売)
- 正規代理店:アサヒビール
- 抜栓時期:2022年9月
- テイスティング時期:2025年2月
- whiskybaseでの評価:86.26/100
- 楽天市場価格[2025年2月]:15,800円
- Amazon価格[2025年2月]:16,000円
終売ボトル「グレンドロナック15年 リバイバル」とは?
「グレンドロナック15年 リバイバル」は、2018年から2024年頃まで流通していた旧15年ボトルで、すでに終売となった商品です。2015年に一度終売となったものの、2018年秋に待望の復活。しかし、2024年10月にリリースされた新ボトル「グレンドロナック15年」への切り替えに伴い、生産が終了しました。
この「グレンドロナック15年 リバイバル」は、15年以上熟成させたオロロソシェリー樽とPXシェリーカスクの原酒を使用。12年熟成のものよりもさらに濃厚で甘みが際立ち、オロロソシェリー樽由来の深みと個性を存分に楽しめる一本。
定価と価格推移
「グレンドロナック15年 リバイバル」は、2015年に一時的に販売が休止された影響で価格が高騰しましたが、その後流通量が回復し、2018年には1万円前後で取引されるようになりました。
2023年4月の価格改定では、10,800円(税込11,880円)から14,000円(税込15,400円)へと値上げ。さらに、2024年10月から新ボトルが販売されましたが、その影響もあり、終売後も大幅な価格上昇は見られず、2025年2月現在も在庫を持つ店舗で購入が可能となっています。
【グレンドロナック15年 リバイバルの価格推移(税込)】
- 2015年 販売休止:(品薄により一時は高騰)
- 2018年 販売再開:定価11,880円/ 流通価格1万円前後
- 2021年:定価11,880円 / 流通価格1万円前後
- 2022年:定価11,880円 / 流通価格10,000~12,000円
- 2023年4月 値上り:定価15,400円 / 流通価格15000~17,000円
- 2024年5月:定価15,400円 / 流通価格15000~18,000円
- 2025年2月 終売 / 流通価格15000~19,000円
香り
レーズン、カカオ、ドライイチジク、アーモンド、黒糖、バニラ、アプリコットリキュール、ラズベリー、白桃、マーマレードジャム、アップルパイ、甘草、レモングラス。
甘やかな香りで、シェリーカスクの個性をしっかりと感じる、全体的にリッチなアロマ。
加水すると洋梨のコンポート、べっ甲飴、シナモン。
味わい
甘みが強くて芳醇な味わい。徐々にドライで少しビター。中盤からフィニッシュにかけてはドライフルーツとベリー系のアロマ。ミディアムボディでしっかりと骨格を持っています。
フィニッシュにかけてはオロロソシェリーの熟成香とPXシェリーカスク由来の甘さが引き立っています。余韻は中程度の長さ。ほろ苦さが上品に残ります。
加水後はややクリーミーでオイリーな口当たりに。ボディは崩れず、飲みごたえがあります。
評価
「グレンドロナック15年 リバイバル」の評価としては「12年よりも濃厚で、甘みとほろ苦さがクセになるシェリーカスクの銘酒」です。
シェリーカスク由来の豊潤な味わいが前面に出ており、グレンドロナックらしい甘さも際立っています。クセがなく、フルーティーな風味が心地よいため、欠点らしい欠点が見当たりません。シェリーカスクのウイスキーが好きな方なら、きっと満足できる一本でしょう。
「グレンドロナック12年(旧ボトル)」と比べると、熟成年数の違いがはっきりと感じられます。15年物はよりコクと深みが増し、甘さだけでなく、樽由来のスパイシーさやタンニンのほのかな渋みが絶妙に調和。心地よい苦みが加わることで、バランスの取れた味わいに仕上がっています。
加水するとさらに味わいが引き立ち、しっかりとしたボディのおかげで、オンザロックや水割りでも美味しさを損なうことなく楽しめます。ついつい飲み続けたくなる魅力を持っていますね。
コストパフォーマンスの面では、「グレンドロナック15年 リバイバル」の終売前の定価は税込15,400円。15年熟成のウイスキーとしてはやや高めかもしれませんが、そのクオリティを考えれば納得の価格と言えるでしょう。
惜しまれつつも終売となった「グレンドロナック15年 リバイバル」ですが、その系譜は新ボトル「グレンドロナック15年」に受け継がれているはず。新ボトルの入荷後は、改めてテイスティングを行う予定です。
「グレンドロナック15年 リバイバル」は、その濃厚で芳醇な味わいから、多くのウイスキー愛好家に愛されてきました。惜しくも終売となりましたが、その魂は新ボトルへと引き継がれています。
「グレンドロナック15年 リバイバル」を飲みたい方は、BARWHITEOAKで堪能してみては如何でしょうか♪
![ユースケ](https://whisky-taru-blog.com/wp-content/uploads/2024/04/22590.jpg)
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
高級ジャパニーズウイスキーを定価で買うなら…
東急クレジットカード会員限定のウイスキー抽選販売がおすすめ!
- 山崎、白州、響などの希少なジャパニーズウイスキー抽選販売の参加が可能。
- 東急グループの他、提携先が豊富なのでポイントを貯めやすい。
- PASMOのオートチャージができる(一体型カードと通常カードの両方で利用可能)
- 年会費は初年度無料。次年度以降は1,100円。
コメント