【ウイスキーレビュー】グレンドロナック15年リバイバル(終売ボトル)を評価

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では、シェリーカスクにこだわるハイランドのシングルモルトウイスキー「グレンドロナック15年リバイバル(旧ボトル 終売品)」のテイスティングレビューをはじめ、グレンドロナック蒸留所の情報や評価、販売当時の定価、そして終売後の流通価格についても詳しく解説します。

「グレンドロナック15年リバイバル」の味わいを知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

 

 

 

【ウイスキーレビュー】グレンドロナック蒸溜所とは?

出典:By Brooks patty – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=127803928

グレンドロナック蒸溜所 Glendronach distillery

  • 地域:東ハイランド
  • 創業年:1826
  • オーナー:ブラウンフォーマン社

 

「グレンドロナック蒸留所」は、東ハイランドのアバディーンシャー州ハントリーに位置しています。”グレンドロナック”とは、ゲール語で “イバラの谷” または “ブラックベリーの谷” を意味する “グレン・ドロナハ” に由来しています。

その歴史は長く、何度かの所有権の変更と経済的な困難に直面しながらも、現在はブラウンフォーマン社(Brown-Forman Corporation)が所有しています。ブラウンフォーマン社は、ジャックダニエルなどで知られるアメリカの大手酒造会社ですが、グレンドロナックの伝統的な製法を尊重しながらも、その製品の質を高めてきました。

年間生産能力は140万ℓ。初留と再留の蒸留器がそれぞれ2基ずつ備えられています。仕込み水は、敷地内にあるドロナックバーンから。麦芽はノンピーテッドを基本としていますが、ブレンデッドウイスキー用に「ピーテッドモルト」での仕込みも一部行われています。

グレンドロナック蒸溜所は、ウイスキー製造において非常に伝統的な手法を採用しています。特に、シェリー樽熟成にこだわることで知られ、グレンドロナックの特徴を作り出しています。シェリーカスクは主にオロロソシェリーとペドロヒメネスシェリー樽を使用しており、原酒をヴァッテングすることで、ウイスキーに深みを与えています。

グレンドロナック蒸溜所は、その長い歴史と伝統的な製法を守り続けながら、シェリー樽熟成によって独自の豊かな風味を創り出す名門蒸溜所。シェリー樽にこだわった製品群は、ウイスキー愛好者にとっては欠かせない選択肢となっており、今後もその名はウイスキー業界において輝き続けることでしょう。

 

 

【ウイスキーレビュー】グレンドロナック15年(2023年流通ボトル)を評価

グレンドロナック15年 リバイバル(2023年流通ボトル)
Glen Dronach 15 Years Revival(2023 distribution bottle)

created by Rinker
グレンドロナック
¥16,620 (2025/02/12 00:01:46時点 Amazon調べ-詳細)

 

終売ボトル「グレンドロナック15年 リバイバル」とは?

「グレンドロナック15年 リバイバル」は、2018年から2024年頃まで流通していた旧15年ボトルで、すでに終売となった商品です。2015年に一度終売となったものの、2018年秋に待望の復活。しかし、2024年10月にリリースされた新ボトル「グレンドロナック15年」への切り替えに伴い、生産が終了しました。

この「グレンドロナック15年 リバイバル」は、15年以上熟成させたオロロソシェリー樽とPXシェリーカスクの原酒を使用。12年熟成のものよりもさらに濃厚で甘みが際立ち、オロロソシェリー樽由来の深みと個性を存分に楽しめる一本。

 

定価と価格推移

「グレンドロナック15年 リバイバル」は、2015年に一時的に販売が休止された影響で価格が高騰しましたが、その後流通量が回復し、2018年には1万円前後で取引されるようになりました。

2023年4月の価格改定では、10,800円(税込11,880円)から14,000円(税込15,400円)へと値上げ。さらに、2024年10月から新ボトルが販売されましたが、その影響もあり、終売後も大幅な価格上昇は見られず、2025年2月現在も在庫を持つ店舗で購入が可能となっています。

【グレンドロナック15年 リバイバルの価格推移(税込)】

  • 2015年 販売休止:(品薄により一時は高騰)
  • 2018年 販売再開:定価11,880円/ 流通価格1万円前後
  • 2021年:定価11,880円 / 流通価格1万円前後
  • 2022年:定価11,880円 / 流通価格10,000~12,000円
  • 2023年4月 値上り:定価15,400円 / 流通価格15000~17,000円
  • 2024年5月:定価15,400円 / 流通価格15000~18,000円
  • 2025年2月 終売 / 流通価格15000~19,000円

 

香り

レーズン、カカオ、ドライイチジク、アーモンド、黒糖、バニラ、アプリコットリキュール、ラズベリー、白桃、マーマレードジャム、アップルパイ、甘草、レモングラス。

甘やかな香りで、シェリーカスクの個性をしっかりと感じる、全体的にリッチなアロマ。

加水すると洋梨のコンポート、べっ甲飴、シナモン。

 

味わい

甘みが強くて芳醇な味わい。徐々にドライで少しビター。中盤からフィニッシュにかけてはドライフルーツとベリー系のアロマ。ミディアムボディでしっかりと骨格を持っています。

フィニッシュにかけてはオロロソシェリーの熟成香とPXシェリーカスク由来の甘さが引き立っています。余韻は中程度の長さ。ほろ苦さが上品に残ります。

加水後はややクリーミーでオイリーな口当たりに。ボディは崩れず、飲みごたえがあります。

 

評価

「グレンドロナック15年 リバイバル」の評価としては「12年よりも濃厚で、甘みとほろ苦さがクセになるシェリーカスクの銘酒」です。

シェリーカスク由来の豊潤な味わいが前面に出ており、グレンドロナックらしい甘さも際立っています。クセがなく、フルーティーな風味が心地よいため、欠点らしい欠点が見当たりません。シェリーカスクのウイスキーが好きな方なら、きっと満足できる一本でしょう。

「グレンドロナック12年(旧ボトル)」と比べると、熟成年数の違いがはっきりと感じられます。15年物はよりコクと深みが増し、甘さだけでなく、樽由来のスパイシーさやタンニンのほのかな渋みが絶妙に調和。心地よい苦みが加わることで、バランスの取れた味わいに仕上がっています。

加水するとさらに味わいが引き立ち、しっかりとしたボディのおかげで、オンザロックや水割りでも美味しさを損なうことなく楽しめます。ついつい飲み続けたくなる魅力を持っていますね。

コストパフォーマンスの面では、「グレンドロナック15年 リバイバル」の終売前の定価は税込15,400円。15年熟成のウイスキーとしてはやや高めかもしれませんが、そのクオリティを考えれば納得の価格と言えるでしょう。

惜しまれつつも終売となった「グレンドロナック15年 リバイバル」ですが、その系譜は新ボトル「グレンドロナック15年」に受け継がれているはず。新ボトルの入荷後は、改めてテイスティングを行う予定です。

created by Rinker
グレンドロナック
¥16,620 (2025/02/12 00:01:46時点 Amazon調べ-詳細)

 

 



 

 

「グレンドロナック15年 リバイバル」は、その濃厚で芳醇な味わいから、多くのウイスキー愛好家に愛されてきました。惜しくも終売となりましたが、その魂は新ボトルへと引き継がれています。

「グレンドロナック15年 リバイバル」を飲みたい方は、BARWHITEOAKで堪能してみては如何でしょうか♪

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

高級ジャパニーズウイスキーを定価で買うなら…
東急クレジットカード会員限定のウイスキー抽選販売がおすすめ!

  • 山崎、白州、響などの希少なジャパニーズウイスキー抽選販売の参加が可能。
  • 東急グループの他、提携先が豊富なのでポイントを貯めやすい。
  • PASMOのオートチャージができる(一体型カードと通常カードの両方で利用可能)
  • 年会費は初年度無料。次年度以降は1,100円。

≪東急カード公式サイトはこちら≫

たるブログ TOP

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました