こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では、「ウイスキー樽」を使用したおすすめの白ワインを3本ご紹介致します。
近年は、ウイスキーの熟成に「ワイン樽」を用いることが増えてきましたが、ワインの熟成にも、「ウイスキー樽」を使用する場合があります。
そこで今回は、スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーの製造に使った樽で熟成させた白ワインをピックアップ。
ワインが好きな方はもちろん、ウイスキーファンにも飲んで欲しいおすすめワインですので、ぜひ最後までご覧ください。
【ソムリエ厳選】ウイスキー樽で熟成させたおすすめの白ワイン3選
- ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル シャルドネ
- デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ ナーリーヘッド 1924 スコッチ・バレル シャルドネ 2018
- 兎田ワイン 秩父ブラン プレミアムキュベ ウイスキー樽熟成&ミズナラオークチップ浸漬
【ソムリエ厳選】ウイスキー樽で熟成させたおすすめの白ワイン|ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル シャルドネ
ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル シャルドネ
- 生産者:ジェイコブス・クリーク
- 生産地:オーストラリア・クナワラ
- 品種:シャルドネ
- 容量:750ml
- アルコール度数:14%
- 楽天市場価格[2024年8月]:1,948円
「ジェイコブス・クリーク(Jacob’s Creek)」は、オーストラリアを代表的する老舗ワイナリーです。1847年に南オーストラリア州バロッサ・バレーで創業。現在では世界中で愛されるワインを生産しており、手頃な価格と安定した品質で人気を博しています。
ジェイコブス・クリークは、フルボディの赤ワインから爽やかな白ワイン、スパークリングワインまで、さまざまなスタイルを造っていますが、2種類の樽で熟成する「ダブル・バレルシリーズ」は、その中でも個性あふれる人気商品となっています。
「ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル シャルドネ」は、まずベースワインを半々に分けます。一方はスコッチウイスキーの樽で熟成し、その後ワイン用のフレンチオーク樽で数ヶ月熟成させます。残りの半分のワインは、逆の順番で熟成。オーク樽で熟成した後、スコッチウイスキーの樽で数ヶ月熟成します。
これらの原酒は絶妙にブレンドされ、それぞれのワインはバランスを保ちつつ、豊かなストラクチャーを持った状態に仕上げています。
製造元のペルノ・リカール社は、「シーバスリーガル」や「ジェムソン」などのメジャーブランドの他、スコッチの蒸溜所も傘下にしているグループ企業です。スコッチウイスキーの樽を自社で調達することで、ウイスキー樽とワイン樽の、それぞれの特性を生かした今までにない味わいを生み出しています。
【ソムリエ厳選】ウイスキー樽で熟成させたおすすめの白ワイン|デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ ナーリーヘッド 1924 スコッチ・バレル シャルドネ
デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ ナーリーヘッド 1924 スコッチ・バレル シャルドネ
- 生産者:デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ
- 生産地:アメリカ・カリフォルニア
- 品種:シャルドネ
- 容量:750ml
- アルコール度数:13.5%
- 楽天市場価格[2024年8月]:2,200円
造り手の「デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ」は、「ジンファンデル」を得意とするワイナリーですが、白ワインでは「シャルドネ」が高く評価されています。
シチリア出身のインデリカート家が85年以上にわたり、3代にわたってカリフォルニアでブドウ栽培とワイン造りを続けており、今なおフロンティア精神を大切にし、畑を第一に考えたワイン造りに取り組んでいます。
このワインは、禁酒法が制定された1924年の時代に敬意を表したオマージュワイン、1924シリーズの一つ。1924年、アメリカでは禁酒法が施行される中でも、ひそかにワインが造られ、密造酒が売られていました。その一例として、医者の診断書に「バーボン」と記載されていれば、ワインを購入できたという話もあります。
「デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ ナーリーヘッド 1924 スコッチ・バレル シャルドネ」は、醸造はステンレスタンクで12カ月。その後、ワインの一部をスコッチウイスキーの樽で60日間熟成。
スコッチウイスキーの樽を使用したカリフォルニア産のシャルドネは珍しく、バタースコッチのような甘いアロマに、オーク樽由来のバニラ、スパイスの複雑な風味が融合しています。
このシリーズは、2022年ヴィンテージ以降は「1924 ダブル・ゴールド バタリー シャルドネ」という名称にリニューアルされており、それ以降は残念ながらスコッチウイスキー樽は使用されていません。(フレンチ&アメリカンオーク樽に変更)
【ソムリエ厳選】ウイスキー樽で熟成させたおすすめの白ワイン|兎田ワイン 秩父ブラン プレミアムキュベ ウイスキー樽熟成&ミズナラオークチップ浸漬
兎田ワイン 秩父ブラン プレミアムキュベ ウイスキー樽熟成&ミズナラオークチップ浸漬
- 生産者:兎田ワイン
- 生産地:埼玉県秩父市
- 品種:セイベル9110、甲斐プラン
- 容量:750ml
- アルコール度数:12%
- 楽天市場価格[2024年8月]:4,730円
兎田ワイナリー(秩父ファーマーズファクトリー)は、埼玉県秩父市の自然豊かな環境でワインを生産しています。2.0ヘクタールの自家農地と契約農場では、「マスカットベリーA」や「メルロー」などの高品質なブドウのほか、秩父の気候に合った「セイベル9110」や「甲斐ブラン」を使った白ワインも造っています。
「兎田ワイン 秩父ブラン プレミアムキュベ ウイスキー樽熟成&ミズナラオークチップ浸漬」は、兎田ワイナリーのスタンダード白ワイン「秩父 ブラン(白)」の中でも生産量の少ないプレミアムボトルです。
「セイベル9110」と「甲斐プラン」で造った白ワインを、ウイスキーの樽で熟成させた後、日本産のミズナラ材オークチップをローストしたものを浸漬させています。
ウイスキー樽由来の香りもしっかりとありますが、影響力が強いのはミズナラオークチップ。香ばしさと清涼感のあるウッディネスなアロマが広がります。
ウイスキー樽がどこから調達されているのかは、もう語る必要もありません。兎田ワイナリーのポリシーには「秩父生まれ、秩父育ち、秩父産のワインをモットーにする」とありますから、イチローズモルトで有名な「ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所」の樽でしょう。
ウィスキー樽由来の香りは重厚感を生み出し、ワインの持つ豊かな果実味と爽やかな酸味を引き立てています。
ウイスキー樽で熟成された白ワインは、ウイスキーの芳醇な香りと、ワインの持つ繊細な味わいが絶妙に融合した特別な一本。ウイスキー好きの方はもちろん、ワイン愛好家にもぜひ試していただきたい逸品です。
一般的な白ワインと比べると、少し個性的で飲むシーンを選ぶこともありますが、ウイスキーが好きな方が集まった日や、何か話題性のあるワインを飲みたい時は、このユニークな白ワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。
あなたの人生がワインで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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