【2024年10月に値上がり】バーボンウイスキー「ブラントン」を解説

ユースケ
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こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では、2024年10月の価格改定で値上がりとなる、アメリカンバーボンウイスキー「ブラントン」について解説致します。

ブラントン各種類の定価、流通価格、値上がり幅など、気になる情報満載です。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

【2024年10月に値上がり】バーボンウイスキー 「ブラントン Blanton’s」とは?

ブラントン Blanton’s

ブラントンはアメリカの大手酒類飲料メーカー「サゼラック社」が製造・販売するバーボンウイスキーです。日本では宝酒造が正規代理店となっています。ブラントンの原酒は、ケンタッキー州フランクフォートにある「バッファロー・トレース蒸留所」で製造されています。

「ブラントン」のブランドが誕生したのは1984年。エルマー・T・リーの指導の下で、シングルバレルバーボンとして発売されました。正式名称は「ブラントン・シングルバレルバーボン」であり、バーボンブランドとして初めて「シングルバレル」の形式で販売されました。

「シングルバレルバーボン」とは、特定の熟成樽の原酒のみを使用し、他の樽からウイスキーや添加物を一切混ぜずにボトリングする製法を指します。1樽の原酒からは約250本のウイスキーがボトリングされます。この製法で商品を生み出すのは、熟成庫内の樽を常に検品・監視を怠らず、ブラントンとしてふさわしい原酒を正しく選定しなければなりません。

 

ブラントンとして製品化されるのは、およそ8年間熟成させた原酒になります。樽は一つ一つテイスティングを行い、色調、香り、味わいを細やかに判別します。

そして、マスター・ディスティラーのお墨付きを得た原酒は、マイナス1度まで冷却。16枚の特殊なフィルターでろ過され、ピュアな原酒となってボトリングが行われます。

ボトリングは「ブラントン」の代名詞とも呼べる、 八面体の丸い形状のボトル。この特殊なデザインも、他社のバーボンとの差別化を生み出すためのもの。キャップはケンタッキーダービーの騎手と馬を冠しており、蝋で密封されているのも象徴的です。

また、ブラントンのラベルは1枚1枚手書きで、蔵出しの日付、樽ナンバー、ボトルナンバーが丁寧に記されます。ラベルを貼る作業も手作業でゆっくりと丁寧に行われており、最後は専用のボックスに収められ、出荷されています。

 

 

【2024年10月に値上がり】バーボンウイスキー「ブラントン」の「馬」について

「ブラントン」のボトルキャップには、ケンタッキーダービーの騎手と馬がデザインされており、それぞれにアルファベットの「Blanton’s」も刻まれています。キャップは全8種類。

「B」「L」「A」「N」「T」「O」「N²」「S」

このキャップをブラントンの綴り通りに並べると、ダービー馬の出走からスピードに乗り、レースのクライマックスを経てゴールまでの姿を現す形になります。

ボトルキャップを全て集めるために、このウイスキーを飲み続けるファンも多いようです。これぞ、ブラントンの囲い込み戦略。コレクションの為に飲み続けさせることで、ブラントンの味わいを覚えさせて、他のブランドを飲めなくするため⁉(笑)

ブラントンの「ラベル」は、1枚1枚「手書き」で作られており、この作業が「唯一無二」だと主張しています。しかし、コレクション性の高いボトルキャップこそが「唯一無二」と呼べる、ブラントンの象徴ではないでしょうか。

 

 

【2024年10月に値上がり】バーボンウイスキー「ブラントン」 改定後の定価(小売希望価格)

2024年10月1日から、ブラントンの各ボトルは価格改定されます。以下は、改定後の定価(小売希望価格)になります。

「定価」と「小売希望価格」の違い
「定価」の場合、メーカーが提示した価格で販売しなければいけませんが、「小売希望価格」の場合は、メーカーが提示する価格に従う必要がないため、自由に価格を設定できます。

ブラントン

  • 2024年9月末までの価格: ¥16,500
  • 2024年10月からの価格: ¥18,000
  • 改定率: 109%

ブラントン・ゴールド・ジャパン

  • 2024年9月末までの価格: ¥24,500
  • 2024年10月からの価格: ¥27,000
  • 改定率: 110%

ブラントン・ブラック

  • 2024年9月末までの価格: ¥8,000
  • 2024年10月からの価格: ¥9,000
  • 改定率: 113%

ブラントン ストレート フロム ザ バレル

  • 価格改定無し
  • 2020年5月時点の参考小売価格は23,000円

 

 

【2024年10月に値上がり】バーボンウイスキー「ブラントン」各種類を解説

ブラントン

ブラントン

  • 46.5% 750ml
  • 2024年9月末までの価格: ¥16,500
  • 2024年10月からの価格: ¥18,000
  • 楽天市場価格[2024年8月]:11,900円

「ブラントン」はラインナップのスタンダードボトル。

昨今は急激に価格が上昇。かつては6000円前後で購入できた上に、クオリティが高く、流通量も多かったことでプレミアムバーボンの代表格と呼べるボトルでした。

シングルバレル(一つの樽)からボトリングされていながらも、ボトルごとの差違をそこまで感じることのない安定感のあるバーボンウイスキーです。ひと樽ごとに厳格にテイスティングし、その中から「ブラントン」に相応しい樽を選んでボトリングされています。

バニラ、オレンジ、ローストカカオ、メープルシロップ。複雑な香りが広がります。豊かな甘さがありながらもビターなニュアンス。シングルバレルながら、非常にバランスの取れた香りと、滑らかな口当たりが魅力的。

高級バーボンとしての品格・飲みごたえを持ちながらも、威圧感を感じさせない柔らかさのある、上質なバーボンウイスキーです。

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ブラントン・ゴールド

ブラントン・ゴールド

  • 51.5% 700ml
  • 2024年9月末までの価格: ¥24,500
  • 2024年10月からの価格: ¥27,000
  • 楽天市場価格[2024年8月]:26,799円

「ブラントン・ゴールド」は、通常の「ブラントン」よりも高いアルコール度数50.5%でボトリングされた、数量限定商品です。2024年8月現在、正規品の在庫(ブラントン・ゴールド・ジャパン)は存在せず、流通しているのは全て「並行品」となります。

香りは「ブラントン」よりも洗練されているイメージ。マーマレード、カスタードクリーム、洋梨、コニャックのようなフルーティーさ。シトラスに乳製品、スパイスが混じり合ったような風味もあります。

口に含むと、フルーティで軽やか。黒糖のようなリッチな甘さ。アルコール度数が高い割には飲みやすい感覚。

「ブラントン・ゴールド」は流通量が少ないため、小売希望価格より高い値段となっていますが、機会があれば試してほしい上質なバーボンウイスキーです。

 

ブラントン・ブラック

ブラントン・ブラック

  • 40% 750m
  • 2024年9月末までの価格: ¥8,000
  • 2024年10月からの価格: ¥9,000
  • 楽天市場価格[2024年8月]:9,790円

ブラントンのラインナップの中で、お手頃価格で販売されているのが「ブラントン・ブラック」です。通常ボトルよりも加水量を増やしており、アルコール度数は40%に設定されています。

2024年8月時点の最安値は9,790円ですが、ショップによって価格にかなりの違いがあって、高値では2万円を超えているところもあります。通常、安い価格帯のボトルは、流通量が多い傾向にありますが、ブラントン全体の人気が高まっていることから、「ブラントン・ブラック」の相場も不安定な状況が続いていますね。

香りは、通常版「ブラントン」に引け劣らないくらい芳醇です。バニラ、オレンジ、茹でたトウモロコシ、黒糖。口に含むと、豊かな甘さが柔らく広がり、酸味や辛さは控えめ。アルコールの刺激が少ない分、トウモロコシっぽさがあって飲みやすい印象。一般的なバーボンウイスキーよりもソフトな味わいですが、全体的に豊かなアロマと余韻があります。

値上がり後の新価格は9,000円。手頃とは言えない価格ですが、他ブランドの1万円前後のプレミアムバーボンと比べても、優れた1本と言えるでしょう。

 

ブラントン ストレート フロム ザ バレル

ブラントン ストレート フロム ザ バレル

  • 64.1% 700ml
  • 2020年5月の価格:23,000円
  • 楽天市場価格[2024年8月]:28,880円

ブラントンシリーズの最上位版。「ブラントン ストレート フロム ザ バレル」は、ブラントンのストック原酒の中から、より優秀な樽だけを厳選し、無濾過・無加水でボトリングされたシングルバレル・プレミアムバーボンウイスキーです。ボトルごとにロット(樽)が異なるため、アルコール度数は異なります。

香りはリッチで上質。アルコール度数の高さもあるため、濃厚でパワフル。フルーティーな要素の他に、シロップ的なコクと、高級なバニラアイスクリームのような香り立ちがあります。

口に含むと濃厚な甘さと旨味があり、シルキーでクリーミー。60%を超える度数でも、飲みやすさがあることに驚きます。メープルシロップ、チョコレートソース、青りんご。

ブラントンの最高級品なだけあって、流石のクオリティ。美味しい。濃厚でありながらも「強さ」だけでなく、余韻は複雑でバランスもとれています。

「ブラントン ストレート フロム ザ バレル」は、今回の価格改定で対象にはなっておらず、現状の定価情報も見つけることはできませんでした。他のラインナップが値上がりしていることを考慮すれば、フロムザバレルも間違いなく上がっていることでしょう…

バーボンウイスキーで、相場が28,000円クラスの銘柄は少ない訳ですが、このボトルにはそれくらいの価値があってもおかしくないと思います。

 

 

【2024年10月に値上がり】バーボンウイスキー「ブラントン」はどこで売ってるのか?

結論:ネットショップで売っている。現実店舗では見かけることが少ないので、ネットショップでの購入がおすすめ。

「ブラントン」は2020年頃から値上げが継続されています。同時に流通量も減少傾向に転じて、定価よりも高い値段で販売されることが多くなりました。かつては酒屋さんの棚に必ず置いてあった「ブラントン」ですが、店舗によっては在庫切れも場合もあります。

ネットショップを利用して、最安値で購入するのがおすすめです。タイミングがよければ、定価よりも安く購入できるかもしれません。

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【2024年10月に値上がり】バーボンウイスキー「ブラントン」終売の噂は本当?

2024年8月現在、「ブラントン」の終売情報は確認できません。

「ブラントン」は、日本市場で4種類のボトルが販売されていますが、どのボトルも宝酒造のオフィシャルサイトで紹介されていることから、流通量が少ないだけで終売にはなっていないことが確認できます。

Blanton’s > 商品ラインナップ(公式)↓

 

 



 

 

2024年10月の価格改定で値上がりするアメリカンバーボンウイスキー「ブラントン」について詳しくご紹介致しました。この記事を読んで、ブラントンの魅力や価格動向について理解して頂ければ幸いです。

今後もウイスキーの価格に関する最新情報をお届けしますので、お楽しみに!

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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