【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|石川県
59.オリエンタル金沢蒸溜所
石川県初のウイスキー蒸留所。オーナー企業のオリエンタルブルーイングは金沢で地ビールを造る会社で、提携する飲食店も経営しています。
コロナ禍でビールの消費量が落ちたときに、賞味期限が短いビールよりもウイスキーのほうが扱いやすく、海外向けにも展開できるチャンスがあるとのことに気が付き、ビール醸造所に併設する形で蒸留所を開設。
大麦麦芽はドイツ産のピルスナーモルトを使用。将来的には蒸留所の近くの畑で自社栽培の大麦を育てる計画もあるそうです。仕込み量はワンバッチ700㎏。ノンピーテッド麦芽を基本とし生産しています。
オリエンタル金沢蒸留所の発酵槽はビールと併用。3000リットルのステンレス製1基と、4000リットルのイタリア製の木桶が3基。4000リットルの日本酒用ホーロー桶が3基。
蒸留器は中国製のハイブリッドスチルで、3000リットルのポットスチルと6段コラムスチル、ジンを蒸留するためのスチルも連なっています。コンデンサーはウイスキー用とジン用の2つがあり、香りが混ざらないように配。このハイブリッドスチル1基で初留、再留を行っています。
60.武部織物(名称未発表)
オーナー: 武部織物
創業年:準備中
所在地:七尾市黒崎町サ20番地
公式HP:なし
能登地方として初のウイスキー蒸留所。廃校となった旧涛南中学校を活用する事業が公募され、地元企業である「武部織物株式会社」が蒸留所に改築することになりました。
建物は山湾に面する、七尾市最東部にあります。敷地面積6,069平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造の2階建て。ウイスキー蒸留所にリノベーションするのに十分な広さを持っています。2023年の夏から稼働させる予定。
【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|岐阜県
61.飛騨高山蒸溜所
高山市高根町で廃校となった「旧高根小学校」を活用する形で、岐阜県初となるウイスキー蒸留所が2023年に誕生予定。2022年3月にクラウドファンディングを実施し、3760万円の支援を集めました。オーナーは日本酒蔵の「 舩坂酒造店」。
岐阜の観光地として名高い、飛騨高山にウイスキーの蒸留所ができることだけでも話題になっていますが、もう一つ注目を集めているのが導入する蒸留器。飛騨高山蒸留所は富山県の老子製作所がつくる、世界初鋳造(ちょうぞう)製ポットスチル「ZEMONⅡ」が設置されています。
三郎丸で使用しているZEMONを一部改良。旧高根小学校の体育館ステージに設置されています。おそらく体育館に蒸留器が設置されたのは世界初のことでしょう…不思議と外観とマッチしていて面白いですね。
初留器は2600リットル。再留器は2200リットル。共にランタンヘッド型のラインアームが下向きの仕様。ワンバッジの仕込み量は500kg。ノンピーテッド麦芽を基本として生産。貯蔵庫は教室の一部を利用したり、ダムやトンネルなどのあらゆる場所を活用して行う方針です。
飛騨高山蒸留所のウイスキー製造期間は、日本酒の仕込みが休みとなる3月~11月の間。校舎の空きスペースをつかって体験教室なども併設する予定です。
62.養老蒸溜所
1806年創業の老舗日本酒蔵「 玉泉堂酒造」の蒸留所。1946年には早くもウイスキー免許を取得し、焼酎用のスチルをウイスキー用に改造したものを使用してウイスキーを生産していました。
80年代以降は生産を休止していましたが、2018年から蒸留を再開しています。
【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|愛知県
63.清洲桜醸造 本社蒸留所
「清洲城 信長 鬼ころし」で有名な清州桜醸造のウイスキー蒸留所。2013年にウイスキー製造免許を取得しています。製造設備の詳細は非公開。
清酒酵母でつくったモルト原酒と大麦原料のグレーン原酒をブレンドした「愛知クラフトウイスキーキヨス」をすでにリリースしています。
64.サントリー知多蒸溜所
オーナー: サントリー知多蒸溜所(サントリーホールディングス)
創業年:1973年
所在地:愛知県知多市北浜町16番地
公式HP:https://www.suntory.co.jp/chitadistillery
愛知県西部の知多半島は、大手食品飲料メーカーなどの工場が立ち並ぶ工業地帯。その一角にあるのが1972年に建設されたサントリー知多蒸溜所(本格稼働は1973年)。
サントリーグループと全農グループが共同で設立しており、現在も持ち株比率は50%ずつとなっています。2019年からは社名を「サントリー知多蒸溜所株式会社」へと変更しています。
「オールド」や「角」「響」「トリス」など、サントリーのブレンデッドウイスキーには欠かすことのできないグレーンウイスキーを生産しています。グレーンウイスキーの主原料はトウモロコシ。知多という土地は、原料を大量に積んだタンカーが入港することができ、原酒を熟成させる貯蔵庫「近江エージングセラー(滋賀県)」や「白州蒸留所(山梨県)」の中間地点にあたるため、グレーンウイスキーの製造拠点としてはとってつけの立地となっています。
2015年には「シングルグレーンウイスキー知多」が発売され、その名は全国に知れ渡るようになります。これまで縁の下の力持ちとして、サントリーのウイスキーを支える存在でしたが、モルト原酒の不足をきっかけに商品開発がスタート。
通常のグレーン原酒とは異なる仕込み、熟成樽を使用することで、華やかで飲みごたえのある味わいのグレーンウイスキーを完成させました。グレーンウイスキーは「サイレントスピリッツ」と言われており、風味が少ないことが特徴ですが、知多はこれまでのグレーンウイスキーとは異なる複雑で力強い個性をもっており、これまでのグレーンのイメージを払拭させるウイスキーとして人気となっています。
蒸留器は全高30メートルにもなる、まるで巨大なビルのようなサイズの連続式蒸溜機。モロミ塔、抽出塔、精留塔、精製塔の4塔からなる連続式蒸留器からは、「ヘビー」「ミディアム」「クリーン」の3タイプのグレーン原酒が24時体制で蒸留されています。
2022年に設備の増強がおこなわれており、カフェ式蒸留器が新設。粉砕機、クッカー、糖化タンクなども新たに設置されました。カフェ式蒸留器を導入することで、これまで以上に多様なグレーン原酒を生み出すことができるようになりました。
蒸留期間中も、日々厳格に原酒のチェック。こだわり抜かれてつくられたグレーンスピリッツは、ホワイトオーク樽やスパニッシュオーク、ワイン樽など、モルトウイスキーのように様々な樽を利用されています。
気になるサントリー知多蒸溜所の「仕込み水」ですが、「愛知用水」を使用しています。この水は木曽川上流から水を引いている用水となっており、硬度は18㎎の軟水。原料はトウモロコシを使用。アメリカ産のイエローデントコーンと、フィンランドなどから仕入れる大麦麦芽と糖化酵素として利用しています。
知多蒸留所は設備上の関係で一般見学は行っていません。いつの日か、日本を代表する巨大グレーンウイスキーの製造基地をこの目で見てみたいものです…
知多蒸留所|おすすめのウイスキー
サントリー ウイスキー 知多
サントリー ウイスキー 知多
スコットランドのグレーンウイスキー蒸留所紹介記事↓
65.碧南蒸留所
碧南(へきなん)蒸留所は1949年からウイスキー事業を始めていますが、53年に台風の被害を受けて自社蒸留を休止。その後は海外原酒を使用した製品をリリースしていました。
2019年に蒸留を再開。2022年11月には70年ぶりとなる自社製造のシングルカスクウイスキー「一碧」を発売しています。
【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|三重県
66.伊勢蒸留所
焼酎やクラフトジン「伊勢神」などを製造する「伊勢萬」の伊勢萬本社工場内にある蒸留所。2021年には海外グレーン原酒と自社蒸留のモルトをブレンドした「ブレンデッドウイスキー神路」を発売。
2023年には、シェリー樽やバーボン樽で熟成された自社製モルトウイスキーと、長期間バーボン樽で熟成したスコットランド産のモルトウイスキーを合わせた「ピュアモルトウイスキー神路」もリリースしています。
【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|滋賀県
67.長濱蒸溜所
琵琶湖のほとり、滋賀県北東部に位置する長浜市はかつて水運の町としても栄えた宿場町で、歴史情緒あふれる街なみが漂う城下町でもあります。市街地の周辺には、浅井長政の居城「小谷城跡」や、関ヶ原の合戦で活躍した「石田三成の出生地」、織田・徳川連合軍と浅井・朝倉連合軍が激突した「姉川の合戦跡」など、戦国時代の武将たちの足跡を辿ることができます。
そんな観光都市としても有名な長浜市に2016年、初のウイスキー蒸留所となる長濱蒸留所が操業を開始。日本の蒸留所としては最小規模となるクラフトウイスキー蒸留所は、1996年創業の長濱浪漫ビールが二十周年の記念事業としてスタート。ビール造りのノウハウを活かし個性的で本格的なウイスキーを生産しています。
蒸留所はレストラン兼ビール醸造所となる江戸時代の米倉を改装した建物の中にあります。レストランからはガラス越しにポットスチルを見ることが可能。こんな蒸留所は海外でも存在していません(笑)
ポットスチルはポルトガルのホヤ社製のアランビックスチル。容量は1000リットル。高さ2メートル程の小さな蒸留型です。
当初は2基で生産していましたが2018年に増設し、現在は初留2基、再留1基の3基で蒸留しています。
仕込みは1バッジ麦芽400 kg。モロミは発酵までの工程がビール造り兼用となっており、ノンピーテッドのドイツ産麦芽と、スコットランド産のピーテッド麦芽を使用。今後は滋賀県産や地元長浜の大麦麦芽をつかって生産する予定もあるそうです。
熟成樽はさまざななタイプが使用されており、メインはバーボン樽。そのほかシェリー樽、アイラ島のクオーターカスク、フィノシェリー、赤ワイン、白ワイン、アメリカン・モルトウイスキーのリフィルバレルなど、バリエーション豊富。
貯蔵庫は2018年から利用している長浜市内の「廃道トンネル」や、廃校となった小学校校舎を使用。さらに琵琶湖に浮かぶ「竹生島(ちくぶじま)」や、県外では沖縄でも一部の原酒を熟成させています。
クラフト蒸留所ならではの挑戦的でユニークな熟成スタイルがいいですね!
2020年には3年物となる、自社原酒100%の「シングルモルト長濱」シリーズをリリース。バーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽を巧みに使用したシリーズは第三弾まで発売されました。そして022年10月に初のシングルモルト「THE FIRST BATCH」を発売。2023年5月には「THE SECOND BATCH」がリリースされています。
その他、長濱蒸溜所では他社とのコラボ商品も多くリリースしています。2021年に登場した「INAZUMA」シリーズでは、最初のリリースで「三郎丸蒸留所」とコラボ。第2弾は「江井ヶ嶋蒸留所」。2022年5月に登場した第3弾は、長濱、三郎丸、江井ヶ嶋の原酒をブレンドした「エディションNo.3」。このボトルは2種類が発売されており、1つは3つの蒸留所の原酒のみを使用した「ジャパニーズプレンデッドモルト」の「SYNERGY」。そしてもう1つは、海外の原酒も加えたワールドブレンドタイプの「EXTRA」。
2022年12月に発売された「Powered by AMAHAGAN サジタリアスアイオロス」は、アニメ『聖闘士星矢』とのコラボレーションシリーズの第1弾でした。それ以降、毎月新作がリリースされ、2023年9月には第10弾までがリリースされています。
シングルモルトの前に発売された「AMAHAGAN(アマガハン 反対から読むと長濱)」も、長濱蒸溜所を代表する人気シリーズです。このシリーズは海外のモルトウイスキーをベースに、長濱蒸溜所でつくられたモルト原酒をブレンドしたもので、レギュラーシリーズ4本のうち3本がWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)で賞を獲得しています。
これまで、大手メーカー以外がつくった、海外原酒をブレンドしたウイスキーは高評価されることがほとんどありませんでした。多彩な熟成樽を使用することで、これまでにない新しいウイスキーを完成させ話題になったことは素晴らしいことですね。
長濱蒸溜所|おすすめのウイスキー
シングルモルト 長濱 THE THIRD BATCH ザ・サードバッチ
シングルモルト 長濱 THE THIRD BATCH ザ・サードバッチ
シングルモルト長濱 THE SECOND BATCH
シングルモルト長濱 THE SECOND BATCH
68.琵琶湖蒸溜所
滋賀県2つ目の蒸留所である「琵琶湖蒸溜所」は、高島市に位置しており、琵琶湖の西側「湖西地区」にあります。小規模ながらも本格的なモルトウイスキー蒸溜所。2023年から蒸留を始めています。オーナーの「川島酒造」は、1865年に滋賀県高島市の新旭町で創業し、「松の花」として知られる日本酒を製造する企業。
蒸留棟にはコンパクトな蒸留機器が設置されており、麦芽の粉砕からマッシュタン、スチルに至るまで、発酵槽以外の設備はすべて三宅製作所製。一度に仕込む量は麦芽400kg。約2,000リットルの麦汁をアメリカンオークで作られた木桶発酵槽で発酵。発酵槽は3基から5基に拡張する予定。仕込水には酒蔵の井戸水で、硬度は約20度の軟水。
ポットスチルもまだ1基のみ。今後2基に増設する予定。また、マッシュタンを含む一部の操作は手動で行われ、試行錯誤を重ねながらウイスキー造りを行っています。
【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|京都府
69.京都みやこ蒸溜所
京都初のウイスキー蒸溜所である「京都みやこ蒸溜所」は、2020年にウイスキー製造免許を取得した京都酒造の所有する蒸溜所です。
京丹波町は丹波高原に位置し、長老ヶ岳などの山々に囲まれています。蒸溜所のすぐそばには由良川が流れ、豊かな自然に恵まれています。京都みやこ蒸溜所が位置する京丹波町は、高原気候の影響を受けており、昼夜の寒暖差が大きい特徴があります。この寒暖差により、樽熟成は促進されます。
京都みやこ蒸溜所のポットスチルは「ストレート型」と「バルジ型」の2種類を使用しており、ストレート型のポットスチルで蒸溜されたウイスキーは、素材の特徴を際立たせた味わいになり、一方でバルジ型はクリアでまろやかな口当たりをもたらします。異なるタイプのポットスチルを使用することで、小規模ながらも多様性のある原酒を生み出すことができます。
ウイスキーは「京都ウイスキー西陣織ラベル」シリーズを発売。京都の伝統工芸品である「西陣織」をラベルに起用し、ラベルを帯に見立てた華やかなラベルデザインのウイスキー。原酒は国産モルトが使用されていますが、京都みやこ蒸溜所産の原酒がブレンドされているかどうかは分かりません。
京都みやこ蒸溜所|おすすめのウイスキー
京都ウイスキー西陣織ラベル 赤帯
京都ウイスキー西陣織ラベル 赤帯
京都ウイスキー西陣織ラベル 紫帯
京都ウイスキー西陣織ラベル 紫帯
京都ウイスキー西陣織ラベル 黒帯
京都ウイスキー西陣織ラベル 黒帯
【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|大阪府
70.サントリー山崎蒸溜所
オーナー: サントリー(サントリーホールディングス)
創業年:1924年
所在地: 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
公式HP:https://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki
山崎蒸溜所の建設着手は1923年。蒸留棟が完成したのが1924年。2023年で創業から100周年を迎えました。2023年は、この年限定となる100周年記念蒸溜所ラベルの 「山崎」、「山崎12年」、 そして「プレミアムハイボール (山崎〉 350ml缶」が発売されています。ジャパニーズウイスキーの歴史を語る上で、日本初のモルトウイスキー蒸留所である山崎蒸留所の存在が欠かせないのはいうまでもありません。
サントリーの創業者「鳥居信治郎」は、全国各地の建設候補地から蒸留所に最適な場所を探していました。そして最終的に選ばれたのは、京都と大阪に挟まれた「山崎」の地。湧き水は名水として知られており、千利休が茶室を開くほどでした。山崎はウイスキー造りにとって理想的な環境だったのです。
山崎蒸留所の生産開始から5年後となる1929年には、本格的な国産ウイスキー第一号となる「サントリーウイスキー」通称「白札」をリリース。その後、日本の酒場に必須となった「角瓶」や「オールド」などの数々のブレンデッドウイスキーを生み出していきます。
1984年には「ピュアモルト山崎」を発売。もちろん、このウイスキーは現在の「シングルモルト山崎」にあたるもので、佐治敬三氏と2代目チーフブレンダー佐藤乾氏によって開発されました。
現在の山崎蒸留所の仕込み量は、ワンバッジ4~16トン。国内トップクラスの仕込み量です。仕込み水は京都西山水源の地下水。硬度は90㎎。
発酵槽はステンレス発酵槽と木桶発酵槽の2種類を使用。2パターンの発酵槽が利用されることは本場スコットランドでもあまり見られないことです。蒸留器は基本となるストレートヘッド型から、形状もサイズも様々なポットスチルを使っています。蒸留の加熱方式も、直火と間接スチームの両方。冷却方式も「シェル・アンド・チューブ」と伝統的な製法の「ワームタブ」の2種類が組み合わせられています。山崎蒸留所では多種多様な方法でバラエティ豊かな原酒が造られているのです。
2013年、蒸留所に4基のポットスチルが増設されました。現在は合計16基のポットスチルがあり、休日返上でフル稼働生産を行っています。熟成樽はサントリーご自慢の自家製樽「スパニッシュオークシェリー樽」や、日本固有の木材「ミズナラ樽」など、様々な種類の樽が使用されています。
熟成のプロセス、熟成樽の種類を組み替えることで、100タイプ以上の異なるウイスキー原酒を生み出しており、スコットランドやその他の地域をみても、これほど多彩な原酒造りを一つの蒸留所でおこなっているのは「山崎」と「白州」以外にはありません。
コロナ禍における新たな試みとして、山崎蒸留所では2021年1月からオンラインによる「リモート見学ツアー」を開始しています。ズームを使用し、動画で蒸溜所を解説しています。
また、事前に送付されるテイスティングサンプルも愉しむことができ、自宅にいながらして山崎蒸留所に居るかのようなツアーを体験することが可能です。このリモート見学ツアーは、コロナ収束後も続けられています。
山崎蒸溜所|2023年にリニューアルオープン
山崎蒸留所は改装工事のため、2023年5月から約半年間、見学を休止していましたが、2023年11月にリニューアルオープンしました。
ツアーの内容も変更され、有料のツアーは予約制および抽選制となり、「ものづくりツアー(税込3,000円)」と「プレステージツアー(税込10,000円)」の2つが提供されています。
プレステージツアーでは、通常のツアーと同様に製造工程の見学やテイスティングができるだけでなく、このツアーならではのエリアや実際の職人の作業風景も見学できます。また、有料ツアーに参加しなくても、事前予約(先着順・無料)をすれば、山崎ウイスキー館内の展示やショップ、有料のテイスティングなどを自由に楽しむことができます。
山崎蒸留所へのアクセスは、JR京都線(東海道本線)の山崎駅や阪急大山崎駅から徒歩約10分。住宅街を抜けると、天王山を背にした蒸留所が見えてきます。
山崎蒸溜所|おすすめウイスキー
シングルモルト山崎
シングルモルト山崎
山崎12年
山崎12年
山崎18年
山崎18年
71.藩蔵屋敷 北新地CO・LABO
2021年に設立された「藩蔵屋敷」が、2023年に大阪市内に実験的な工房(ラボ)として機能する蒸溜所を開設しました。この工房には醸造設備や蒸留器が備えられており、クラフトビール、ウイスキー、ジンなどの製造を始めています。
コメント