

こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
ブレンデッドスコッチの中でも特別な存在として知られる「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」。エリザベス2世女王の戴冠式を祝うために誕生したこのブランドは、その名の由来である「皇礼砲21発」同様、王室の品位を象徴するウイスキーです。
この記事では、「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」の深い味わいや、原酒の特徴、さらにはボトルのデザインに至るまで、詳しくご紹介します。ローヤルサルートの魅力を存分に味わいたい方、またその歴史やブランドの成り立ちに興味のある方におすすめの内容です。ぜひ最後までお楽しみください。
ローヤルサルート(Royal Salute)とは?

ローヤルサルートは、ペルノ・リカール社の傘下「シーバスブラザーズ社」が製造する高級ブレンデッドウイスキーです。「シーバスリーガル」とは別ブランドになります。
その名は英国王室への敬意を表し、1953年にエリザベス2世女王の戴冠式を祝して誕生しました。ローヤルサルートは、スコッチウイスキーの中でも非常に特別な存在であり、その洗練された味わい、デザイン、そして製造過程において、王室の品位を引き継いでいます。
ブランドの起源と歴史

ローヤルサルートという名称は、エリザベス2世女王の戴冠式の際、ロンドン塔から放たれた「21回の皇礼砲(ローヤルサルート)」に由来します。この皇礼砲は、英国王室への敬意を示す儀式として、王室の重要なイベントに合わせて行われるもので、ローヤルサルートのウイスキーもその品位を象徴する存在として誕生しました。
ブランドは1953年に初めて登場し、長年にわたって王室や貴族をはじめとした上流階級に愛されるウイスキーとして、その名を広めました。ローヤルサルートは、ブランドの象徴として、21年熟成以上の原酒を使用することが特徴で、長期熟成と熟練したブレンディング技術を駆使して作られています。その深い味わいと複雑な香りは、ウイスキー愛好家から高く評価されています。
高級感とデザイン
ローヤルサルートのウイスキーは、品質だけでなく、そのデザインでも注目されています。ボトルのデザインは、王冠を象徴する形や、金色のコルクストッパーなどが使われており、贈り物や特別なギフトとして非常に人気があります。
ローヤルサルートのボトルには、「フラゴン」と呼ばれる磁器ボトルを使用していましたが、現在はガラスボトルが主流となっています。(ボトルは陶器瓶・ガラス瓶の2種がある)
また、ギフトボックスにはロンドン塔や王室に関連するデザインが施されており、芸術的なイラストやカラフルなデザインが特徴です。これらのデザインは、ウイスキーの品質に相応しい華やかさを持ちながらも、伝統的な王室の品位を表現しています。
キーモルトと構成原酒

ストラスアイラ蒸留所(Strathisla Distillery)
ローヤルサルートのキーモルト。クセが少なく、フルーティーで滑らかな味わいが特徴です。特にそのフルーツ感と優れたバランスが、ローヤルサルートの豊かな味わいの基盤を作ります。
ロングモーン蒸留所(Longmorn Distillery)
ロングモーンのモルト原酒は、特にフルーティーでリッチな風味と、かすかなピート香が特徴です。ローヤルサルートに豊かな甘さと深みを加え、全体的な味わいに深み・複雑さを与えています。
グレンリベット蒸留所(Glenlivet Distillery)
洋梨や桃などのフルーティーな香りが漂い、非常に洗練された味わい。ローヤルサルートに華やかな香りとエレガンスを加える役割を果たします。
アベラワー蒸留所(Aberlour Distillery)
シェリー樽由来の深みと複雑さが特徴です。ドライフルーツやスパイスの風味が豊富で、ローヤルサルートにリッチで暖かみのある味わいをもたらします。
主なラインナップ

2019年にフラッグシップボトルの名称とデザインが刷新され、現在は3種類(うち1本は数量限定)が展開されています。
ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド
ブランドのフラッグシップアイテム。21年以上熟成されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンド。1953年にブランドが誕生して以来受け継がれてきた味わいが感じられ、香りには洋梨や柑橘類の豊かで力強いアロマが広がり、甘いオレンジマーマレードとフレッシュな洋梨が感じられ、スパイスやヘーゼルナッツの香ばしさ、わずかなスモーキーさと共に広がります。デザインには、エリザベス2世の王冠を象徴するサファイアブルーを使用。
ローヤルサルート21年 モルトブレンド
ブランド史上初のブレンデッドモルトウイスキー。21種類以上のモルト原酒をブレンドしており、まさに「シングルモルトのシンフォニー」とも言える作品。フルーティーでなめらかな味わいが感じられ、熟したピーチを思わせる甘み。洋梨、桃、マンダリンオレンジ、カシスジャム、スミレなど、複雑で豊かな果実の香りが漂います。インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2019でゴールドを受賞。ワールド・ウイスキー・アワード2019で「ベストスコッチ・ブレンデッドモルト」を受賞。
ローヤルサルート21年 ブレンデッドグレーン
ブランド史上初のブレンデッドグレーンウイスキー。数量限定でリリースされており、3種類の中で最も希少なボトルです。21年以上熟成されたグレーンウイスキーをブレンドし、これまでにないクリーミーで甘い舌触りが特徴です。特に、アメリカンオーク樽で熟成された原酒が使用されており、香りはバニラアイスクリーム、ジューシーなラズベリーが溢れ出し、味わいははちみつ、オレンジマーマレード、ローストヘーゼルナッツが重なり合って、甘くなめらかな風味を楽しませてくれます。真っ白な磁器ボトルとシルバーのコルクストッパー、冬の雪景色を描いた箱のデザインも魅力的。
【ブレンデッドウイスキーレビュー】ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンドを評価

ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド
Royal Salute 21 Year Old Signature Blend
- ブレンデッドスコッチウイスキー
- 40% 700ml
- 抜栓時期:2023年11月
- テイスティング時期:2026年1月
- whiskybaseでの評価:85.11/100
- 楽天市場価格[2026年1月]:13,933円 送料別
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香り
レーズン、ラズベリー、黒糖、洋ナシ、白桃、アプリコット、マーマレード、枝豆、ドライアップル、ドライイチジク、レモンタルト、アーモンド、カルダモン、焼きリンゴ。
加水すると、青りんご、マスカット。
味わい
やわらかい口当たりで、程よい甘さの後に、若干の酸味。ミディアムライトボディ。徐々にドライ。上品なビターと共に、ドライフルーツ、バニラ、樽の香ばしさが広がります。ピートの個性はほとんど感じないバランス。後半にかけてはすっきりとしており、余韻は中程度ながらも、少し苦みが残ります。
加水後もドライ&スムース。バランスは崩れませんが、個性を開くこともなく、やや無骨で印象。
評価

「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」の評価としては、「ガラス瓶でも嫌いにならないでね♪繊細さと強さが絶妙に調和!ストレートでもハイボールでも優れたバランスを持つ1本」です。
ローヤルサルートには定番のアイテムをはじめ、数多くの限定品や21年以上熟成された長期熟成ウイスキーが存在しています。その名前は「王礼砲21発」に由来し、かつては「21年」の縛りがありましたが、現在では限定品で「23年」や「25年」などもあり、その制限も薄れています。これは、ローヤルサルートが、高級ブレンデッドスコッチの定番ブランドへと成長した証拠。もはや21年物の設定を誰も気にしていませんから(笑)
「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」の魅力は、率直に言って非常にバランスが取れている点です。一言で表現するのは難しいですが、全体としてクラシックであり、「21年物のスコッチならこうなるだろうな」と予想できるクオリティでありつつも、個性をしっかりと持っています。
香りは長期熟成ならではのリッチさとアロマティックさがあります。スモーキーさはほとんど感じませんが、隠し味になっていると思います。全ての香りが心地よく調和しており、不快な要素や未熟な風味は一切ありません。
味わいも、最近多く見られる甘みや熟成樽の個性を強調したタイプではなく、ドライでスムースな印象。21年熟成によるコクと豊潤な風味は、前面に出ているわけではなく、奥深く潜んでいます。
酒齢10~15年のブレンデッドウイスキーでは、樽の力強さやカスクフィニッシュ(後熟)の影響でウイスキーに個性を付けることが多く見られますが、「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」では、「後熟なんていらねぇ!」と言わんばかりに、しっかりと熟成されたモルトとグレーンの原酒を緻密にブレンドすることで、奥深い味わいと複雑さを際立たせています。これは長期熟成ならではの風格とも言えるでしょう。
アルコール度数40%も、このウイスキーにとって適切なバランスを保っています。40%であっても、安価なブレンデッドウイスキーのような荒っぽさを感じることはなく、逆に長期熟成のウイスキーでは40%がボディを弱めることもありますが、「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」はしっかりとした強さを保っています。
加水によって飲みごたえを失ってしまうウイスキーの場合、ストレートで飲むと繊細でソフトなバランスが楽しめます。しかし、すべての人がウイスキーをストレートで飲むわけではありません。特に日本のように、ウイスキーをハイボールにして飲む文化が根付いている国では、加水を考慮した商品開発が重要となります。
「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」は、繊細で上品な個性を持ちながらも、加水に対してもしっかりとした強さを保ち、ストレートでもハイボールでも楽しめる優れたバランスを誇っています。これに対して、「シーバスリーガル25年」などの他の長期熟成ブレンデッドウイスキーは、ストレートでその魅力が引き立つ一方で、ハイボールや水割りではその特徴が失われがち。
「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」と「シーバスリーガル25年」には、わずかな酒齢の差こそありますが、両者は同じシーバスブラザーズ社が造るブレンデッドウイスキーとして、モルト原酒の類似性があると感じています。しかし、「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」は、長期熟成らしさを持ちながらも、モルトとグレーン両方の原酒の個性が見事に表現されており、加水後の味わいを比較すれば、「シーバスリーガル25年」に勝っていると思います。
最後に、「ローヤルサルート」のボトルについて触れます。近年、持続可能性を意識する動きが強まり、陶器瓶からリサイクル可能なガラス瓶に変更されました。すべてのボトルがそうなったわけではないものの、今後はガラス瓶に移行する可能性が高いと予想されます。
陶器瓶はこのブランドの象徴とも言えるデザインでしたので、少し残念に思う方もいるでしょう。しかし、ウイスキーの風味を保つためには気密性の高いガラス瓶の方が適しており、さらに「サステナビリティ」の観点からもこの変化は時代の流れとして受け入れるべきかもしれません…

「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」は、長期熟成の深みとブレンドの妙技が生み出す絶妙なバランスで、多くのウイスキー愛好者を魅了し続けています。ストレートでもハイボールでも、どんな飲み方でも楽しめ、そのデザインやブランドの歴史からも、特別感を感じさせてくれます。
ブレンデッドスコッチウイスキー「ローヤルサルート21年 シグネチャーブレンド」を飲みたい方は、BARWHITEOAKで堪能してみては如何でしょうか♪

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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