こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では2025年4月から値上りする、サントリーの正規輸入シングルモルトスコッチウイスキー「ザ・マッカラン」を5本ご紹介致します。
マッカランの値上げは、毎年恒例といっても過言ではないほど定期的に繰り替えされていますが、25年4月からの値上がりも、ウイスキー好きとしては楽観視できない値上げ幅となっています。
そこで今回は、値上がりするマッカランの銘柄、現行価格、値上がり後の新価格、差額、値上がり率(%)を一覧にし、2024年11月時点の「楽天市場」価格もまとめました。
なお、長期熟成の商品は品薄状態(出荷調整)が続いているため、定価を大きく上回る価格で取引されていますが、定価を知ることでウイスキー全体の相場感も養えると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
【ザ・マッカラン価格改定】2025年4月値上げのウイスキー5選|一覧
【ザ・マッカラン価格改定】2025年4月値上げのウイスキー|ザ・マッカラン シェリーオーク 12年
ザ・マッカラン シェリーオーク 12年
- 700ml 40%
- 現行価格:12,500円
- 改定後価格:13,500円
- 値上がり率:8.0%
- 差額:+1,000円
- 楽天市場価格[2024年11月]:10,780円
「ザ・マッカラン シェリーオーク 12年」はフラッグシップボトル。原酒はスパニッシュオーク(ヨーロピアンオーク)のオロロソシェリー樽を100%使用。シェリーオークシリーズは、昔から変わらない製法で造られている「これぞマッカラン」といったボトルでしょうか。
現在、スコッチウイスキーの中でオロロソシェリー樽100%のオフィシャルボトル銘柄はかなり少ないのが現状です。代表的なボトルだと「グレンファークラス」や「タムデュー(タムドゥー)」などがありますが、「マッカラン12年 シェリーオーク」と異なるのは、どちらも「アメリカンオークのオロロソシェリー樽」も併用しているところ。
マッカランはスパニッシュオークのシェリー樽に強いこだわりをもっており、アメリカンオークのシェリー樽の原酒を、自社のシングルモルトに使用することはありませんでしたが、現在は「ダブルカスク」や「トリプルカスク」などには利用しています。
スパニッシュオークのシェリーカスクは、アメリカンオークのシェリーカスクと比べ、厚みのあるボディと独特なスパイシーさを与えることができます。
今回の価格改定では1,000円の値上がり。改定後の定価は13,500円。
マッカランと同じく、シェリーカスク100%のシングルモルトでは「グレンドロナック12年」がありますが、こちらの定価は7,510円(2024年8月~)。使用するシェリー樽に違いはあるにしても、マッカランはグレンドロナックの2倍ほどの価格設定となっており、シェリー系スコッチでは最も高級なブランド。
名実、価格と共にシングルモルトウイスキーのトップに君臨する「ザ・マッカラン シェリーオーク 12年」。値上げによる影響はあるでしょうか。2025年以降の販売量に注目ですね。
【ザ・マッカラン価格改定】2025年4月値上げのウイスキー|ザ・マッカラン シェリーオーク 18年
ザ・マッカラン シェリーオーク 18年
- 700ml 43%
- 現行価格:52,000円
- 改定後価格:62,000円
- 値上がり率:19.2%
- 差額:+10,000円
- 楽天市場価格[2024年11月]:48,500円
「ザ・マッカラン シェリーオーク 18年」は、12年物よりも長い熟成期間によってリッチで濃厚な味わいを愉しむことができます。
レーズン、トフィー、アーモンドの香りと、オロロソシェリー。加水すると、バニラとオレンジビターズ。口に含むと甘くてなめらか。ミディアムボディでスパイシー。中盤以降はスムースでドライ。XOクラスのコニャックのような深みのある味わいと、重厚な完熟フルーツとナッティーな香りが長く続いていきます。非常にリッチでふくよかな香りを放つウイスキー。いつまでも続く余韻に魅了されることは間違いなし。
「ザ・マッカラン シェリーオーク 12年」と比べるとリッチな仕上がりとなっていますが、「旧マッカラン18年」と比べるとシェリー樽由来の個性は弱まっており、ライトでクセが少ない現代的な味わいに変化した印象があります。
2024年11月時点での定価は52,000円で、実際の販売価格は安値で48,500円ほど。一時は品薄のために、5万円以上で取引されていたこともありましたが、落ち着きを取り戻しつつあります。
以下は、マッカラン18年シェリーオークの価格改定情報一覧です。
2013年3月:10000~12000円→18000円
2015年4月:18000円→22000円
2016年4月:22000円→ 27000円
2019~2020年:27000円→32000円
2023年3月:32000円→40,960円
2024年4月:40,960円→52,000円
2025年4月:52,000円→62,000円
※全て税抜き価格
こうして見比べてみると、昔のマッカランって激安(笑)10年前は半値で購入できました。
「ザ・マッカラン シェリーオーク 18年」の改定後価格は62,000円。シングルモルトの18年物が、まさか1本6万円台にまで値上がりするとは…。
今後、値下がりすることは絶対ありませんし、2025年になれば買い占めが行われる可能性もあるので、今のうちに入手しておきたいところ。
【ザ・マッカラン価格改定】2025年4月値上げのウイスキー|ザ・マッカラン シェリーオーク25年
ザ・マッカラン シェリーオーク 25年
- 700ml 43%
- 現行価格:280,000円
- 改定後価格:360,000円
- 値上がり率:28.6%
- 差額:+80,000円
- 楽天市場価格[2024年11月]:399,999円
「ザ・マッカラン シェリーオーク 25年」は、希少なスパニッシュオークのシェリーカスクで25年以上熟成した、長期熟成原酒を使用したラグジュアリーな1本。生産量も限られていることから、2024年11月時点では、定価28万円(税抜)に対して、40万円(税込)ほどの相場で取引されています。
「ザ・マッカラン シェリーオーク 25年」は、2018年にパッケージがリニューアルされ、ラベルにリボンが巻かれているデザインに変更されました。マッカランのオールドボトルの中で、最高峰と称賛される人気シリーズ「レッドリボン」を真似たデザインになったような気がします…
今回の価格改定で8万円の値上がり。定価は36万円。度重なる値上げで庶民には手の付けられない高級品となりましたが、品薄状態は依然として続いており、2025年の相場は50万円を超える可能性もありますね。
【ザ・マッカラン価格改定】2025年4月値上げのウイスキー|ザ・マッカラン シェリーオーク 30年
ザ・マッカラン シェリーオーク 30年
- 700ml 43%
- 現行価格:550,000円
- 改定後価格:796,000円
- 値上がり率:44.7%
- 差額:+246,000円
- 楽天市場価格[2024年11月]:1,040,270円(2019年ヴィンテージ)
「ザ・マッカラン シェリーオーク 30年」は、「ザ・マッカラン」の定番ラインアップとしては最高峰のボトル。泣く子も黙る長期熟成の高級ウイスキーです。
価格改定が発表されたので、まだ「終売」ではないことは確認できましたが、流通量は極めて少ないため「定価」の概念はもはや存在しておらず、2024年11月時点では100万円以上で取引されています。
改定後価格は796,000円(税込 875,600円)で、値上がり率は驚異の44.7%。246,000円の値上がり。
30年以上の長期熟成マッカランは、ボトラーズ会社からのリリースもかなり少なく、オフィシャルボトルよりも価格が高騰している状態。100万円は正直高すぎると思いますが、仮にもし、定価で購入できるのなら個人的には絶対に欲しい1本です。
【ザ・マッカラン価格改定】2025年4月値上げのウイスキー|ザ・マッカラン ダブルカスク 12年
ザ・マッカラン ダブルカスク 12年
- 700ml 40%
- 現行価格:9,040円
- 改定後価格:9,900円
- 値上がり率:9.5%
- 差額:+860円
- 楽天市場価格[2024年11月]:7,678円
「ザ・マッカラン ダブルカスク 12年」は、2017年3月からリリースされている商品です。一時は出荷停止状態でしたが、現在では定価よりも安く購入できるため、生産量は安定しています。
「ザ・マッカラン ダブルカスク 12年」はその名の通り、2種類のシェリーカスクで熟成された原酒を合わせています。アメリカンオークのシェリー樽原酒と、スパニッシュオークのシェリー樽原酒をブレンド。こちらもシェリーカスク100%のシングルモルトであることには変わりありません。
同じシェリー100%でありながら、アメリカンオークのシェリー樽からは、バニラ、バタースコッチのようなふくよかさが生み出されており、アメリカンオークとスパニッシュオークの性質の差は明らか。
スパニッシュオークほどの重厚な香りと複雑さはありませんが、アメリカンオークは親しみやすい味わいというか、ウイスキー初心者が苦手とする、スモーキー、ビター、アルコール臭、ゴム臭は抑えられている印象です。
本来、「オロロソシェリー」の製造に使う樽、つまり「シェリー樽」とは、アメリカンオーク材で作るのが一般的。スパニッシュオーク材のシェリー樽というのは「ウイスキー用」に作られていることがほとんどで、現在でも生産量は多くありません。
そのため、スパニッシュオークのみを使用した「ザ・マッカラン シェリーオーク 12年」は価格が高くなり、それに比べ、アメリカンオークのシェリー樽も使用している「ザ・マッカラン ダブルカスク 12年」はコストを抑えることができています。
改定後の定価は9,900円。2025年も流通量が変わらなければ、大きく値上がりすることはないと思いますが、どうなるでしょうか…
マッカラン愛好者にとって、毎年のように続く値上げは厳しい現実。しかし、マッカランの品質は確かであり、手にするたびにその価値を感じさせてくれます。
今後のさらなる価格上昇が予測される中、購入を検討されている方はぜひ早めの決断を。
たるブログでは、ウイスキーの値上がり情報を随時更新しております。価格改定の記事は他にもありますので、気になる方はチェックしてみてください♪
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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