ウイスキー用語集 な行

ウイスキー用語「な」

ナチュラルカラー(Natural Colour / No Added Colour)

着色料を加えず、樽熟成によって得られた自然な色のまま瓶詰めされたウイスキーを示す表現。英語では「Natural Colour」「No Added Colour」「No Colour Added」などと表記される。

スコッチウイスキーなどでは、製品ごとの色調を整える目的でカラメル色素 E150a の使用が認められている。一方、ナチュラルカラー表記の製品は、原則としてカラメル色素を加えていないことを意味する。

ただし、色が濃いこと自体は熟成年数や品質を直接示すものではない。樽の種類、使用回数、前に詰められていた酒類、熟成環境などによって、ウイスキーの色は大きく変わる。

ナチュラルカスクストレングス(Natural Cask Strength)

樽出しに近いアルコール度数で瓶詰めされたことを示す販売表現。カスクストレングス(Cask Strength)、バレルストレングス(Barrel Strength)、ナチュラルストレングス(Natural Strength)などと近い意味で使われる。

ただし、世界共通の法的な統一定義ではない。加水の有無、複数樽のヴァッティングの有無、冷却濾過の有無などは製品ごとに異なるため、ラベルやメーカー公式情報を確認したい。

ウイスキー用語「に」

ニート(Neat)

氷、水、炭酸、ジュースなどを加えず、ウイスキーをそのまま飲むスタイル。日本では「ストレート」と呼ばれることが多いが、英語圏では一般に「ニート」が対応する表現となる。

香りや味わいを直接確認しやすい飲み方である一方、アルコール度数が高いウイスキーでは刺激を強く感じることがある。少量の加水を行うと、香りや味わいの印象が変化する場合もある。

二条大麦(Two-row Barley)

穂の一節に実る粒が、主に2列に並ぶ大麦の分類。粒が大きくそろいやすく、製麦適性やデンプン含量の面から、ビールやモルトウイスキーの原料として広く用いられる。

二条大麦は単一の品種名ではなく、大麦の穂の形態による分類である。二条大麦の中にも複数の品種があり、すべてが製麦用・蒸留用に適するわけではない。

ニッカウヰスキー(Nikka Whisky)

竹鶴政孝(Masataka Taketsuru)が創業した日本のウイスキーメーカー。前身である大日本果汁株式会社は1934年に設立され、北海道余市町の余市蒸溜所(Yoichi Distillery)でウイスキーづくりを開始した。

現在はアサヒグループホールディングス(Asahi Group Holdings)の傘下にあり、余市蒸溜所、宮城峡蒸溜所(Miyagikyo Distillery)などを主な生産拠点とする。「竹鶴」「余市」「宮城峡」「ブラックニッカ」「カフェグレーン」などのブランドを展開している。

ニューメイク/ニューポット(New Make / New Make Spirit / New Pot)

蒸留直後で、まだ樽熟成をしていない無色透明の原酒。ニューメイクスピリッツ(New Make Spirit)ともいう。

モルトウイスキーでは、ポットスチル蒸留後の原酒をニューポットと呼ぶことがある。蒸留直後の原酒は、麦芽、穀物、酵母、発酵、蒸留に由来する香味を比較的直接的に感じやすい。

アルコール度数は蒸留所、蒸留方式、地域、カテゴリーによって異なる。樽詰め前に加水して度数を調整する蒸留所もあるため、「ニューメイクは必ず何%」とは一律にいえない。

ニュートラルスピリッツ(Neutral Spirit / Neutral Grain Spirit)

連続式蒸留器などで高度に精留され、原料由来の香味がほとんど残らない中性スピリッツ。ニュートラルグレーンスピリッツ(Neutral Grain Spirit)ともいう。

ニューメイクやニューポットは、蒸留直後のウイスキー原酒を指す場合が多いのに対し、ニュートラルスピリッツは香味を極力取り除いた高純度のアルコールを指す。両者は同義ではない。

ニュートラルスピリッツは、ウォッカ、ジン、リキュールなどのベースアルコールとして使われるほか、国・地域によってはウイスキー表示の製品にブレンドされる場合もある。

ウイスキー用語「ぬ」

※該当する主要用語は現在準備中

ウイスキー用語「ね」

熱交換器(Heat Exchanger)

異なる温度の液体または気体の間で熱を移動させる装置。ヒートエクスチェンジャー(Heat Exchanger)、ワーツクーラー(Wort Cooler)とも呼ばれる。

ウイスキー製造では、糖化後の高温の麦汁(Wort)を発酵に適した温度まで冷却するために使われる。プレート式熱交換器(Plate Heat Exchanger)が用いられる例も多い。

熱交換器は冷却だけでなく、温める目的でも使用できる。設備の設計によっては、冷却工程で回収した熱を別の工程へ利用する場合もある。

ウイスキー用語「の」

ノーズ(Nose)

グラスに注いだウイスキーから、鼻で感じ取る香りのこと。また、テイスティングノートにおける香りの評価項目としても使われる。

ノーズを確認する際は、グラスを強く振りすぎず、少し距離を取って香りを確かめると、アルコールの刺激を抑えやすい。加水や温度変化によって、感じられる香りが変化する場合もある。

ノージング(Nosing)

ウイスキーの香りを嗅ぎ、評価する行為。テイスティングにおける重要な工程の一つである。

香りを取る際は、グラスの縁に鼻を近づけ、角度や距離を少しずつ変えて確認する方法がある。香りの感じ方は、グラスの形状、室温、注ぐ量、アルコール度数、加水の有無などによって変わる。

ノンエイジ(No Age Statement / NAS)

熟成年数をラベルに表示していないウイスキー。英語ではノーエイジステートメント(No Age Statement)、略して NAS と呼ばれる。

年数表記がないことは、若い原酒だけでつくられていることを意味しない。異なる熟成年数の原酒を組み合わせ、ブレンダーが目標とする香味を設計するために採用される。

近年は需要拡大や熟成原酒の在庫管理、年数表記品の維持、製品供給の柔軟性などを背景に、NAS製品が増えている。熟成年数を表示する製品では、一般に最も若い原酒の年数を表示する。

ノンチルフィルタード(Non-chill Filtered)

冷却濾過を行わずに瓶詰めされたウイスキーを示す表現。日本語では「非冷却濾過」ともいう。

冷却濾過は、低温時や加水時に脂肪酸エステルなどが析出して液体が白く濁る現象を抑え、外観を安定させるための工程である。ノンチルフィルタードの製品では、低温時や加水時に濁りが見られる場合がある。

非冷却濾過では、香味成分や油性の口当たりを残せると考えられることがある。ただし、ノンチルフィルタードであることが、必ずしも香味上の優位性を保証するものではない。

※「ノンチルフィルタード」は、あ行の「アンチルフィルタード/ノンチルフィルタード」と内容が重複するため、固定ページ全体では、どちらか一方を主項目とし、もう一方はリンク参照にする構成を推奨する。

ノンピート/アンピーテッド(Non-peated / Unpeated)

ピートを燃料として使わずに乾燥させた麦芽、またはその麦芽を使用したモルトウイスキーを指す。ノンピーテッド、アンピーテッドとも表記される。

ピート由来のフェノール香がほとんどない、または非常に弱いタイプを示す際に使われる。ただし、原料麦芽がノンピートであっても、樽、熟成庫の環境、ブレンドなどによって、わずかなスモーキーさを感じる場合がある。

ノー・アディド・カラー(No Added Colour)

着色料を加えていないことを示す英語表記。「No Added Colour」「No Colour Added」などと記載される。

ナチュラルカラー(Natural Colour)と近い意味で使われるが、ブランドや地域によって表記は異なる。カラメル色素の使用有無を知りたい場合は、ラベルだけでなくメーカー公式情報も確認したい。

 

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