【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|おすすめ銘柄も紹介

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTubeTikTokでカクテル動画を公開中!

2024年2月現在、日本には開業準備中も含め114カ所のウイスキー蒸留所が存在しています。この記事では日本国内にあるウイスキー蒸留所と、おすすめのウイスキーを解説致します。

ジャパニーズウイスキーの輸出量は年々増え続けており、国産ウイスキーに対する海外からの注目度はまだまだ高い状態です。それに伴い、ジャパニーズクラフトウイスキー蒸留所の開業ラッシュが続いており、国産ウイスキーの競争は激化し、戦国時代を迎えることになりそうです…

そこで今回は、日本のウイスキー蒸留所と開業予定の蒸留所を含む、全114カ所を一挙にご紹介。北は北海道、南は沖縄まで、都道府県ごとにまとめて解説!

 

 

 

【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|おすすめ銘柄も紹介 一覧

1ページ目

北海道
1.利尻蒸留所 <Kamui Whisky>
2.厚岸蒸溜所 <堅展実業>
3.馬追蒸溜所 <MAOI>
4.札幌酒精工業 札幌工場 <札幌酒精工業>
5.余市蒸溜所 <ニッカウヰスキー>
6.ニセコ蒸溜所 <ニセコ蒸溜所>
7.上富良野蒸留所 <WHISTECH>
8.十勝蒸溜所 <十勝酒造>
9.千歳蒸溜所 <AEZ(エイジ)>
10.シーダーフィールド蒸留所(名称未発表) <Cedarflield>
11.苫小牧蒸溜所 <ベンチャーグレイン>
12.ディ・トリッパー蒸留所 <ビハインド・ザ・カスク>

2ページ目

岩手県
13.南部美人 本社蔵 <南部美人>

秋田県
14.秋田蒸留所 岨谷峡(仮称) <ドリームリンク>

山形県
15.月光川蒸留所 <月光川蒸留所(楯の川酒造)>
16.遊佐蒸溜所 <金龍>
17.出羽蒸留所 <出羽蒸留所>

宮城県
18.宮城峡蒸溜所 <ニッカウヰスキー>

新潟県
19.吉田電材蒸留所 <吉田電材工業>
20.新潟亀田蒸溜所 <新潟小規模蒸溜所(大谷)>
21.忍蒸溜所 <新潟麦酒>
22.深沢原蒸溜所 <八海醸造>
23.津川蒸溜所 <新潟麦酒>

福島県
24.安積蒸溜所 <笹の川酒造>
25.天鏡蒸溜所 <天鏡(リオン・ドールコーポレーション)>
26.CTIアセンド(名称未発表) <CTIアセンド>

3ページ目

茨城県
27.高藏蒸溜所 <明利酒類>
28.八郷蒸溜所 <木内酒造>

栃木県
29.Stork valley Distillery <安井商店>
30.日光街道 小山蒸溜所 <西堀酒造>

群馬県
31.倉渕蒸留所 <牧野酒造>
32.北軽井沢蒸留所 <LINK>

埼玉県
33.羽生蒸溜所 <東亜酒造>
34.鴻巣蒸溜所 <光酒造(マレーシア資本)>
35.秩父蒸溜所 <ベンチャーウイスキー>
36.秩父第2蒸溜所 <ベンチャーウイスキー>

4ページ目

千葉県
37.mitosaya薬草園蒸留所 <mitosaya>
38.須藤本家 <須藤本家>

神奈川県
39.湘南蒸留所 <熊澤酒造>

山梨県
40.源流醸造所 <Far Yeast Brewing>
41.富嶽蒸溜所 <SASAKAWA WHISKY>
42.富士北麓蒸留所 <井出醸造店>
43.南アルプスワインアンドビバレッジ 笛吹工場 <南アルプスワインアンドビバレッジ(徳岡ホールディングス)>
44.韮崎御勅使蒸留所 <サン.フーズ>
45.サントリー白州蒸溜所 <サントリー(サントリーホールディングス)>

5ページ目

長野県
46.野沢温泉蒸留所 <Nozawa Onsen Distillery>
47.飯山マウンテンファーム蒸溜所 <きよかわ>
48.小諸蒸留所 <軽井沢蒸留酒製造>
49.軽井沢ウイスキー蒸留所 <軽井沢ウイスキー(戸塚酒造)>
50.御代田蒸留所 <戸塚酒造>
51.マルス信州蒸溜所 <本坊酒造>
52.戸狩温泉蒸溜所 <きよかわ>

静岡県
53.富士御殿場蒸溜所 <キリンディスティラリー(キリンホールディングス)>
54.Distillery Water Dragon <Whiskey&Co.>
55.富士かぐや蒸溜所 <時之栖富士(時之栖)>
56.井川蒸溜所 <十山>
57.ガイアフロー静岡蒸溜所 <ガイアフローディスティリング>

富山県
58.三郎丸蒸留所 <若鶴酒造>

6ページ目

石川県
59.オリエンタル金沢蒸溜所 <オリエンタルブルーイング>
60.武部織物(名称未発表) <武部織物>

岐阜県
61.飛騨高山蒸溜所 <舩坂酒造店>
62.養老蒸溜所 <玉泉堂酒造>

愛知県

63.清洲桜醸造 本社蒸留所 <清洲桜醸造>
64.サントリー知多蒸溜所 <サントリー知多蒸溜所(サントリーホールディングス)>
65.碧南蒸留所 <相生ユニビオ>

三重県
66.伊勢蒸留所 <伊勢萬(IXホールディングス)>

滋賀県
67.長濱蒸溜所 <長浜浪漫ビール(リカマンホールディングス)>
68.琵琶湖蒸溜所 <川島酒造>

京都府
69.京都みやこ蒸溜所 <京都酒造>

大阪府
70.サントリー山崎蒸溜所 <サントリー(サントリーホールディングス)>
71.藩蔵屋敷 北新地CO・LABO <藩蔵屋敷>

7ページ目

和歌山県
72.紀州熊野蒸溜所 <プラム食品>

兵庫県
73.西山酒造場 <西山酒造場>
74.丹波蒸溜所 <黄桜>
75.神戸蒸溜所 <グロースターズ>
76.六甲山蒸溜所 <アクサス(アクサスホールディングス)>
77.海峡蒸溜所 <明石酒類醸造(マルシアビバレッジ[オランダ])>
78.江井ヶ嶋蒸留所 <江井ヶ嶋酒造>
79.養父蒸溜所 <ウィズワン>

鳥取県
80.倉吉蒸溜所 <松井酒造>
81.千代むすび 境港蒸留所 <千代むすび酒造>

岡山県
82.岡山蒸溜所 <宮下酒造>

8ページ目

広島県
83.SETOUCHI DISTILLERY <三宅本店>
84.SAKURAO DISTILLERY <サクラオブルワリーアンドディスティラリー>
85.SAKURAO YOSHIWA WHISKY PARK(仮称) <サクラオブルワリーアンドディスティラリー>

徳島県
86.阿波乃蒸溜所 <日新酒類>

福岡県
87.ニッカウヰスキー 門司工場 <ニッカウヰスキー(アサヒグループホールディングス)>
88.朝倉蒸溜所 <篠崎>
89.新道蒸溜所 <篠崎>
90.西吉田酒造 <西吉田酒造>

長崎県
91.梅ヶ枝酒造 <梅ヶ枝酒造>
92.佐世保蒸留所 <元盛せせらぎ酒造>

大分県
93.久住蒸溜所 <津崎商事>

熊本県
94.山鹿蒸溜所 <山鹿蒸溜所>
95.山都蒸留所 <山都酒造>
96.大石酒造場 <大石酒造場>
97.常楽酒造 <常楽酒造>
98.田野蒸留所 <高橋酒造>

9ページ目(最後)

宮崎県
99.SATO DISTILLERY <佐藤焼酎製造場>
100.尾鈴山蒸留所 <尾鈴山蒸留所>

鹿児島県
101.菱田蒸溜所 <天星酒造(リカマンホールディングス)>
102.さつま司蒸溜蔵 <ニッカウヰスキー(アサヒグループホールディングス)>
103.横川蒸留所 <アットスター>
104.小牧蒸溜所 <小牧醸造>
105.嘉之助蒸溜所 <小正嘉之助蒸溜所(小正醸造)>
106.日置蒸溜蔵 <小正醸造>
107.御岳蒸留所 <西酒造>
108.マルス津貫蒸溜所 <本坊酒造>
109.火の神蒸溜所 <薩摩酒造>
110.大隅酒造 <大隅酒造>

沖縄県
111.許田蒸留所 <ヘリオス酒造>
112.州崎蒸溜所 <新里酒造>
113.今帰仁酒造 <今帰仁酒造>
114.まさひろ酒造 <まさひろ酒造>

※創業年はウイスキーの生産を開始した年を記載。

 

 

【2024年版】日本のウイスキー蒸留所114か所解説|北海道

1.利尻蒸留所

出典:https://www.kamuiwhisky.com/

利尻蒸留所
オーナー: Kamui Whisky
創業年:2022年
所在地:北海道利尻郡利尻町沓形字神居 128-2
公式HP:https://www.kamuiwhisky.com

利尻蒸留所は北海道利尻島にあり、日本最北の蒸留所として創業しました。「Kamui(カムイ)」は、アイヌ語で神が宿る「聖なる水」という意味。名水百選に選ばれた水「甘露泉水」を仕込み水にしており、まさに利尻島の自然と共にある蒸留所です。オーナーは横浜在住のアメリカ人ケイシー・ウォール氏。

ワンバッジの仕込み量は175kgと日本最小規模となる、小さな蒸留所。マッシュタンは容量800ℓ。ウォッシュバックはステンレス製で900ℓのものが4基。冬は気温が低すぎるため、仕込みが行われるのは4月~12月中旬まで。

大麦麦芽はイングランド産と北海道の中標津産を使用しており、ノンピーテッドとフェノール値15ppmのライトピーテッドで造られています。

最北のジャパニーズウイスキー…日本の「ハイランドパーク」のような位置づけになるのでしょうか。楽しみですね。

ウイスキーの販売はオーナーズカスクの受付をHPで受け付けています。

 

 

2.厚岸蒸溜所

厚岸蒸溜所
オーナー: 堅展実業
創業年:2016年
所在地:北海道厚岸郡厚岸町宮園4丁目109-2
公式HP:http://akkeshi-distillery.com

アイラモルトを目指してつくられた北海道厚岸町にある蒸留所。

北海道厚岸町は牡蠣の生産で有名な小さな港町。 アイヌ語の「アッケシイ」が名前の由来となっており、その意味はズバリ「カキのあるところ」。

厚岸蒸留所は生産開始後に間もなくして、ウイスキーの品評会で高く評価されました。日本のモルトファンだけでなく、世界中が注目するモルトウイスキー界の新鋭。

「アイラモルトのようなウイスキーが作りたい」。蒸留所にコンセプトははっきりとしたものでした。

 

厚岸蒸留所はプラン作りから全ての蒸留器具、蒸留試験に至るまで、スコットランドのフォーサイス社(ポットスチルの製造メーカー)によるコンサルティングによってつくられており、フォーサイス社の技術者が2か月以上現地に滞在し、ウイスキーのノウハウを一から伝えています。

スコッチの伝統に乗っ取った形で生産が行われているのは、ジャパニーズウイスキー全体に言えることですが、全てのプランニングをフォーサイス社(スコットランド人)によって進められた蒸留所というのは日本で厚岸が初となっています。

仕込みは1バッチ麦芽1トン。麦芽はイギリス産のロリエット種がメイン。地元厚岸町で獲れた「りょうふう」という二条大麦も使用。

ノンピートとピーテッドの2種類のタイプを生産しており、比率は半々。アイラ島のようなウイスキーを造りたいのであれば、全てをピーテッド麦芽にしてもいい訳ですが、多種多様な原酒を生産し熟成されない限りは、蒸留所の未知なる可能性が開拓できません。

 

出典:http://akkeshi-distillery.com/company/overview/

シングルモルトだけでなくブレンデッドウイスキーを生産することも視野に入れた場合、クセの少ないモルト原酒も必要になりますので、生産比率が半々であることには納得できますね。

また、2022年5月には製麦設備を完備。自社での製麦にも力を入れています。

2018年からニューボーンシリーズ「ファウンデーション」をリリース。その後、2020年には初のシングルモルトとなる「サロルンカムイ」をリリースしています。

創業してからしばらくは200mlの小さなボトルでの販売でしたが、2020年10月には初の700mlボトルの3年物「厚岸シングルモルトウイスキー寒露」が15000本限定リリースされました。

その後、日本の24節気をタイトルにした「二十四節気シリーズ」も発売されており、海外グレーンをブレンドしたブレンデッドタイプと、厚岸のシングルモルトの2種類を製造しています。

ブレンデッドウイスキーは50%以上が厚岸のモルト原酒で、グレーン原酒はニューポットの状態で輸入したものを厚岸の貯蔵庫で3年以上熟成させ、ブレンドしています。

 

厚岸蒸留所|おすすめのウイスキー

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厚岸シングルモルトウイスキー啓蟄

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厚岸ブレンデッドウイスキー小満

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3.馬追蒸溜所

出典:https://maoidistillery.com/

馬追蒸留所
オーナー: MAOI
創業年:2022年
所在地:北海道夕張郡長沼町加賀団体
公式HP:https://maoidistillery.com

2006年に「マオイワイナリー」として設立し、その後北海道自由グループ(北海道自由ウヰスキー)が買収。その後蒸留酒を製造する目的で2021年に蒸留を完成させ、2022年9月からウイスキーの生産を開始しています。

馬追蒸留所はモルトウイスキー、グレ―ンウイスキーのほか、フルーツブランデーやグラッパ(ブドウの搾りかすブランデー)、北海道産のトウモロコシで「コーンウイスキー」も造っています。

ポットスチルはフォーサイス社製のハイブリットスチル。コラム塔付きで、グラッパなどの製造には使用していますが、ウイスキーを蒸留する際には使わずに、通常のポットスチルのような2回蒸留を行っています。

その他の設備も同社によるプランニングを受けており、ワンバッジの仕込み量は200kg。大麦麦芽は北海道産「りょうふう」とイギリス産ポールズモルト社のノンピートモルトも使用。

2023年には「コーンウイスキー ニューポット」と、「シングルモルト ニューボーン」をリリス。40ℓサイズの小樽でオーナーズカスクも募集しています。

 

馬追蒸留所|おすすめのウイスキー

馬追蒸留所 メタモルフォシス ニューポット メイド フロム UKモルト 200ml

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4.札幌酒精工業 札幌工場

札幌酒精工業 札幌工場
オーナー:札幌酒精工業
創業年:2023年
所在地:北海道札幌市
公式HP:https://www.sapporo-shusei.jp/

札幌酒精工業は1933年に札幌市で設立。「サッポロウイスキー」を販売していることで知られています。

北海道立総合研究機構が進めるウイスキープロジェクトの一環として、北海道産のトウモロコシを使用した北海道コーンウイスキー「Gold Quibis(ゴールドキビス)」を製造しています。2024年の夏に「ニューボーン」の販売が予定されています。

 

 

5.余市蒸溜所

余市蒸留所
オーナー:ニッカウヰスキー
創業年:1936年
所在地:北海道余市郡余市町黒川町7丁目6
公式HP:https://www.nikka.com/distilleries/yoichi

スコットランドの蒸留所のように美しい。北の大地の蒸留所。

竹鶴政孝の目指したウイスキー造りが今もなお受け継がれ、本場スコットランドにも引け劣らないモルトウイスキーをつくっているのがニッカウヰスキー余市蒸留所。

石炭直火焚き蒸留、煉瓦造り、キルン塔、鉄道駅に近い場所、良質な仕込み水とウイスキー造りに適した気候…蒸留所を見学するとマッサンのこだわりが随所に感じられます。

ウイスキーブーム以降、余市の需要は高まるばかりですが、無理に生産拡大をはかるのではなく、坦々とこれまで通りウイスキーの生産を続けているところも魅力的です。

天国からマッサンが「ウイスキー造りには時間がかかる」と睨みを利かせているのかも知れません(笑)

北海道・余市町の年間平均気温はスコットランドと同じ約8℃。冷涼で湿潤な気候はウイスキーにとって最適な環境です。

 

ポットスチルは1936年当時から変わらない、ラインアームが下向けとなっているストレートヘッド型。竹鶴がロングモーン蒸留所から技術を学び導入した、石炭直火焚きの加熱方式によって、高温で蒸留が行われています。

直火焚きや下向けラインアームの影響により、重厚で芳ばしい酒質のウイスキーを生み出すことができるのです。

蒸留所には製造設備の他、現在は使用されていませんが麦芽を造る際に使われるキルン塔があります。

そのほか、おみやげショップ、レストランバー、ウイスキー博物館、熟成庫(見学不可)、竹鶴とリタ夫人が共に暮らした旧竹鶴邸(見学不可・重要文化財)があり、ウイスキー好きなら1日中愉しむことができます。

 

2021年10月、旧ウイスキー博物館を改修し、ニッカミュージアムをオープン。2023年1月には第二期工事が完了し、日本でも有数のウイスキー博物館へと進化しました。ニッカミュージアムの主な設備は以下の通り。

• ブレンダーに焦点を当ててウイスキーづくりの時間の流れを紹介する「ブレンダーズ・ラボ」
• 「余市」「竹鶴」「ブラックニッカ」「フロム・ザ・バレル」に関する展示コーナー「ストーリー・オブ・ニッカウヰスキー」
• ブレンダーなどのスペシャル映像を放映する「ディスティラーズ・トーク」
• 蒸溜所限定商品を含む有料試飲コーナー

余市蒸溜所では、蒸留所施設の見学は予約制のガイドツアーとなっています。ニッカミュージアムやギフトショップ、レストランは自由に利用することが可能です。
ウイスキー好きとしては、必ず訪れたほうが良い蒸留所。ニッカウイスキーが、余市が、もっと身近になるでしょう。

また、ギフトショップには蒸留所でしか購入できない限定品もあるので、絶対に忘れずチェックしましょう!

 

余市蒸溜所|おすすめのウイスキー

シングルモルト余市

シングルモルト余市

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余市
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シングルモルト余市10年

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ニッカウヰスキーの価格改定情報はこちらの記事↓

 

 

6.ニセコ蒸溜所

ニセコ蒸留所
オーナー: ニセコ蒸留所
創業年:2021年
所在地:北海道蛇田郡ニセコ町ニセコ 478-15
公式HP:https://niseko-distillery.com/ja

オーナーの「株式会社ニセコ蒸留所」は、日本酒の八海山で全国的に有名な「八海酒造(新潟県)」のグループ会社。ウイスキーの製造免許を取得した当初は、新潟の焼酎蔵で米を使ったライスウイスキーを製造していました。

しかし北海道の気候が良かったことから、ニセコの地で新たに本格的なモルトウイスキー造りをスタートすることになりました。

 

ニセコ蒸留所の仕込み量はワンバッジ麦芽1トン。ポットスチルはフォーサイス社製で初留・再留1基ずつ。

発酵槽は北米産のダグラスファー。ステンレス製よりもクリーンでエステリーなウイスキーを生み出すことができるとのこと。

 

蒸留所は観光地としても知られているニセコにあるため、ビジター設備もしっかりと完備しています。有料試飲のできるバーカウンターでは同社の八海山、ライスウイスキー、焼酎のほか、ハイブリッドスチルで蒸留した「オホロジン」をつかったカクテルも飲むことができます。

 

ニセコ蒸留所|おすすめのクラフトジン「ohoro GIN (オホロジン)」

ohoro GIN (オホロジン)

 

 

7.上富良野蒸留所 WHISTECH

上富良野蒸留所
オーナー:WHISTECH
創業年:準備中
所在地:北海道空知郡上富良野町
公式HP:https://whistech.pro/

北海道の上富良野町で計画中の、ウイスキー蒸留所と観光施設等の総合プロジェクトとして進行中。

大雪山の麓に広がる2万坪の敷地を活用し、上富良野蒸留所を中心にしたキャンプ場、サウナ、温泉施設、最高級の北海道食材を味わえるレストラン、ショップなどが集まる総合エンターテイメント施設をつくる予定となっています。

 

 

8.十勝平野蒸溜所

十勝平野蒸溜所
オーナー:十勝平野蒸溜所
創業年:準備中
所在地:北海道中川郡幕別町字日新13-65
公式HP:https://tokachi-pd.jp/

酒類の輸入卸のスコッチモルト販売(東京・板橋)や、長谷川産業(北海道帯広市)、食品スーパーの信濃屋食品(東京・世田谷)が出資する新会社「十勝蒸溜所」が開設を進める蒸溜所。

フォーサイス社製のポットスチルを2基導入し、2025年春にも製造を始める予定です。十勝産の大麦を使った「オール十勝ウイスキー」の製造を目指しています。

 

 

9.千歳蒸溜所

出典:http://chitosedistillery.com/

千歳蒸留所
オーナー: AZE(エイジ)
創業年:準備中
所在地:北海道千歳市
公式HP:http://chitosedistillery.com

千歳市のアウトレットモール・レラの駐車場跡地に建設予定。ウイスキーと日本酒を製造するとのこと。

原料から樽材に至るまで「オール北海道」を目指してウイスキー造りを計画中。2024年開業を目指しています。

 

 

10.シーダーフィールド蒸留所(名称未発表) Cedarflield

シーダーフィールド蒸留所(名称未発表) 
オーナー:Cedarflield
創業年:準備中
所在地:北海道千歳市
公式HP:不明

米ウイスキーメーカー「I.J.Whiskey」の傘下であるCedarflield社(シーダーフィールド)が計画を進めている蒸留所。

北海道千歳市、新千歳空港に近い、千歳臨空工業団地に約16万5000平方メートルの土地を取得しモルトとグレーンウイスキーの製造を予定。2024年の製造開始を目指しています。

 

 

11.苫小牧蒸溜所

苫小牧蒸溜所
オーナー:ベンチャーグレイン
創業年:準備中
所在地:北海道苫小牧市
公式HP:不明

「イチローズモルト」を造るベンチャーウイスキーが、北海道の苫小牧市東部地域(苫東)に、新たにグレーンウイスキー蒸溜所を建設する計画を発表しています。

ベンチャーウイスキーは埼玉県秩父市に蒸留所を構えており、秩父第1蒸溜所、第2蒸溜所でモルトウイスキーを製造しています。総投資額約10億円ともいわれているこのプロジェクトによって、自社で国産グレーンウイスキーの原酒を造り、ピュアなジャパニーズブレンデッドウイスキー造りを目指します。

新しい蒸溜所の敷地面積は約6.6ヘクタール。トウモロコシなどの原料の発酵・蒸溜を行う設備や、ウイスキーを長期間熟成させるための貯蔵庫も含まれています。

2024年現在、まだ具体的なウイスキーの製造計画は明らかになっていません。北海道産トウモロコシ100%のグレーンウイスキーを造るのか、または輸入穀物も同時に併用して造るのか…

どのような形になっても、非常に愉しみですね。

 

 

12.ディ・トリッパー蒸留所

ディ・トリッパー蒸留所 
オーナー:ビハインド・ザ・カスク合同会社
創業年:2023
所在地:北海道函館市元町31-20
公式HP:https://ditripper.com/

ウイスキーボトラーズ「ビハイン・ド・カスク」が北海道函館市で設立した蒸留所。

ビハイン・ド・カスク(BEHIND THE CASK)は2020年に青森で創業し、2022年に函館に移転。ウイスキーのオリジナル輸入商品を展開すると同時に、日本ワイン製造会社の旧醸造所を引き継ぎ、函館の観光地としても知られる元町に「ディ・トリッパー蒸留所」を新設。2023年11月にウイスキー製造免許を取得し、同年12月から蒸留を開始しています。

「ディ・トリッパー蒸留所」の名前の由来は、1854年にペリー提督が率いる黒船が函館に来航した際の遠征記録に基づいています。

その際、函館の地名を英語で表記した際に使われた「Hakodadi」から、蒸留所の名前に「Di」が取られています。函館への旅行者や船乗り、そして東洋と西洋をつなぐ架け橋であり、過去、現在、未来をつなぐ深い思いを表しているそうです。

 

ディ・トリッパー蒸留所では、国産モルトを原料に「グレーンウイスキー」を製造しています。北海道産の二条大麦「りょうふう」を使用。契約農家からの買い付けており、ウイスキーとしては珍しく、収穫年をヴィンテージ化。製品のラベルには、大麦の収穫年(HARVEST)と蒸留年(DISTILLED)の両方のヴィンテージが記されます。

ウイスキーを工業製品ではなく、あくまでも「農作物」として扱う概念は、ウイスキーの「テロワール化」が進むウイスキー業界においては珍しいことではありませんが、日本の蒸留所ではまだ、国産原料にこだわる動きは少ないのが現状です。国産原料にこだわる方針は素晴らしいですね。

年間生産量は6000リットルを計画。2024年には短期熟成の商品をリリースする予定です。

 

 

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