【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAKをオープン。YouTubeTikTokでカクテル動画を公開中!

ジャパニーズウイスキーとは…
ジャパニーズウイスキーには法定義がありません。しかし、2021年4月1日からはウイスキー製造メーカー数十社が加盟する「日本洋酒酒造組合」により、「ジャパニーズウイスキー」と表記するための定義が制定されました。これによって、初めてジャパニーズウイスキーの定義が定められましたが、あくまでも「法定義」ではなく、組合に加盟している企業による自主的な新基準となっています。加盟していないメーカーも多くあることから、この基準を守っていないジャパニーズウイスキーは存在しており、一刻も早い「法定義」の制定が望まれています。

「日本洋酒酒造組合」が発表した「ジャパニーズウイスキー」と表記するための定義は以下の通り。

1. 原料として用いてよいのは麦芽、穀物、日本国内で採取された水のみ。この場合麦芽は必ず使用すること。

2. 糖化、発酵、蒸留は日本国内の蒸留所で行うこと。

3. 蒸留の留出時のアルコール度数は95%未満とする。

4. 熟成は容量700リットル以下の木製樽に詰めて、樽詰め日の翌日から起算して3年以上を日本国内において行うこと。

5. 瓶詰は日本国内において容器詰めし、その場合のアルコール度数は40%以上とすること。

6. 瓶詰め(容器詰め)に際して、色調整のためのカラメルの使用は認められる。

 

この記事では1万円以内で購入できるジャパニーズウイスキーをご紹介致します。

原酒不足が続き、依然として品薄状態が続いている国産ウイスキーですが、現在でも予算1万円以内で入手することができる銘柄は存在します。今回はまがい物の国産ウイスキーは対象とせず、先ほどご説明した「ジャパニーズウイスキーと表記するための定義」に沿ってリリースされた、純国産のウイスキーのみを選出。オーナーバーテンダーであるわたくし、ユースケがおすすめする8本を解説致します。

有名銘柄から「マイナーだけど実は国産」というような知られざるボトルもありますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選

1. シングルグレーンウイスキー知多
2. サントリーウイスキー季 TOKI
3. シングルモルト宮城峡
4. シングルモルト余市
5. ザ・ニッカ
6. シングルモルト桜尾
7. シングルブレンデッドウイスキー富士
8. シングルモルトあかし

※2022年11月時点のアマゾン税込価格を参考に選出しております。

 

【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選|シングルグレーンウイスキー知多

シングルグレーンウイスキー知多
700ml 43%
参考価格:4000円

2015年9月から全国販売を開始したサントリーの新ブランド。愛知県知多市にあるサントリー知多蒸溜所株式会社(旧名サングレイン(株)知多蒸溜所)でつくられている、シングルグレーンウイスキー。シングルモルトの原酒と同様に、グレーンウイスキーも様々なタイプに造り分けています。ライトボディからヘビーボディまで個性の違うグレーン原酒を的確にブレンドしたのが、シングルグレーンウイスキー知多。単調なウイスキーとして知られているグレーンのイメージを覆し、ある程度の飲みごたえと複雑さを兼ね備えた味わいは、発売開始直後から多くのウイスキーファンに支持されています。

メーカーが推奨している飲み方はハイボール。「風香るハイボール」というキャッチコピーの元、売り上げを伸ばし、今や日本を代表するグレーンウイスキーとなりました。バーテンダーとしてはカクテルベースとしてもなかなか良い銘柄。ライウイスキーの代わりに使用すると、ジャパニーズらしい甘みがでてくるのが特徴的です。

 

【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選|サントリーウイスキー季 TOKI

サントリーウイスキー季 TOKI
700ml 43%
参考価格:5000円

アメリカとカナダ市場向けに販売されている商品。日本には逆輸入という形で並行輸入品(サントリーではない)が流通しています。このウイスキーは、サントリーのチーフブレンダー「福與伸二」氏が開発。白州12年をベースに、山崎と知多を合わせたブレンデッドウイスキーです。

価格はサントリーブレンデッドの最高峰「響」よりもリーズナブル。味わいはやや軽めで余韻も短め。響と比べるのは少しかわいそうですが、純粋なジャパニーズブレンデッドということなので、比較対象はどうしても響になってしまう(笑)

白州がベースになっているだけあって、少しピートが効いています。響はスモーキーフレーバーをほとんど感じない為、山崎を優勢してブレンドしていると思いますが、季の清涼感とキレのある風味は、やはり白州から与えられている個性と言えるでしょうか。美味しいウイスキーなので、日本でも公式にリリースしてほしいですね。

 

【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選|シングルモルト宮城峡

シングルモルト宮城峡
700ml 45%
参考価格:4800円

杜の都、仙台で造られているシングルモルトウイスキー。宮城峡蒸留所は余市とは異なる個性のウイスキーを生産するために操業。ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝によって、広瀬川と新川(にっかわ)の二つの清流に囲まれる緑豊かな峡谷の地に建てられました。竹鶴はウイスキー造りの信念として、自然と共存ずることで成り立つという考え方をもっていることから、敷地内に元々自生していた木を可能な限り切らずに蒸留所を建設しています。

ジャパニーズシングルモルトの品薄状態が続くなか、定番ボトルとして未だリリースされているのは嬉しい限り。流石にウイスキーショップで見かけることはほとんどありませんが、ネットでは5000円前後で販売されています。あらゆる飲み方にしてもバランスが崩れない優等生。かつての宮城峡10年、12年と比べるとライトボディにはなりましたが、それでも飲みごたえは十分です。

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宮城峡
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【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選|シングルモルト余市

シングルモルト余市
700ml 45%
参考価格:6500円

1934年に創業した日本で2番目に古い蒸留所。北海道余市町はニシン漁とりんごの栽培が盛んな小さな町。余市が誕生して以降は、徐々にウイスキーの町としての知名度を上げて行きました。竹鶴がこの地で理想のウイスキー造りを思い描いた理由としては、以下のことが挙げられます。

  • 近くに鉄道が通っていること
    人や物資(ピートや石炭)を調達できる環境が必要なことから。
  • 北海道で良質なピートが獲れるため
    現在は行われていませんが、ニッカウヰスキーはかつて北海度でピート採集を行い、蒸留所内でモルトをつくっていました。
  • 熟成に適した冷涼で湿潤な気候
    スコットランドのような冷涼多湿な地域でゆっくりと原酒を熟成させるため。「山崎だと暑すぎるんだわ!」とマッサンの声が聞こえる(笑)
  • 余市川の仕込み水
    余市は三方が山で囲まれている土地で、標高1,500mの余市岳を始めとする山々に降り積もった雪が、春には雪解け水となり余市川に流れます。この豊富な仕込み水がウイスキー造りに必要でした。

余市蒸留所について、もう一つ特筆しておきたいのは「石炭直火蒸留」のこと。
これは、竹鶴がスコットランドへウイスキー留学をした際に、ロングモーン蒸溜所でこの方式を学び、余市蒸留所で採用しました。現在ではこの蒸留方式を行っているのは余市蒸留所のみ。ロングモーンでさえ、90年代半ばに長らく続けてきた石炭直火蒸留を廃止し、現在は一般的な「スチーム加熱」となっています。

余市蒸留所はマッサンのウイスキー造りの精神を受け継ぎ、現在でも伝統的な製法が続けられているのです。

 

【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選|ザ・ニッカ

出典:https://www.asahibeer.co.jp/news/2014/image/0926_2-1la.jpg

ザ・ニッカ
700ml 43%
参考価格:5600円

2014年9月にリリースされた、ニッカウヰスキーの最高峰ブレンデッド。サントリーでいえば「響」に該当するトップブランドですが、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。2014年当時といえば、すでにジャパニーズウイスキーのブームが加速していた頃。ザ・ニッカも当初から注目されたウイスキーで、徐々に人気に火が付き、枯渇状態になるまでに時間はかかりませんでした。その後「ザ・ニッカ12年」は終売となり、ノンエイジのザ・ニッカとしてリニューアルされ、現在に至ります。

モルト原酒は余市のスモーキーモルト、宮城峡のシェリーカスクなどが使用されており、ベースとなるグレーンはカフェ式蒸留器で製造したものをブレンド。ニッカウヰスキーがリリースするどの銘柄よりも複雑で力強く、かといってクセがあるわけでもなく、飲みごたえがありながら優しいアロマに包み込まれる…不思議なバランス。響と比べるとリーズナブルですし、正直このウイスキーが1万円以内で買えることに衝撃を覚えます。

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【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選|シングルモルト桜尾

シングルモルト桜尾
700ml 43%
参考価格:7600円

広島県廿日市市桜尾にある桜尾蒸留所のシングルモルトウイスキー。株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー(旧、中国醸造株式会社)の創業100周年事業として、2015年に新たな蒸溜所が造られ、2018年から操業開始となっています。

操業から間もないまだ新しい蒸留所ですが、2022年の今年、早くも定番ボトルをリリース。1stリリースとなった桜尾はカスクストレングスでのボトリングでしたが、さすがに今回のシングルモルト桜尾は43%の加水タイプ。桜尾貯蔵庫で3年以上熟成した、4種類の原酒をブレンドしています。

香りはバニラ、柑橘、洋梨、燻製、ユーカリ。フィニッシュにかけてスモーキーさがあるのが特徴。1stリリースよりもすっきりとドライ。熟成が短いため、ニューポッティーな風味も少しあります。クラフトウイスキー蒸留所としては先駆けて定番品をリリースした形ですが、これから徐々に落ち着いた味わいになっていくかと思うので、応援していきたいですね。

 

【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選|シングルブレンデッドウイスキー富士

シングルブレンデッドウイスキー富士
700ml 46%
参考価格:5300円

聞きなれない言葉「シングルブレンデッドウイスキー」ですが、これは富士御殿場蒸留所でつくられたモルトウイスキーとグレーンウイスキーのみをブレンドしていることから。同一蒸留所内で全ての原酒がつくられているため、シングル(一つの蒸留所の)ブレンデッドとなっています。「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2020」では「ゴールド」を受賞。国内ではそこまで人気のある銘柄ではありませんが、海外での評価は高くなっています。これが世界の「富士」効果なのか…

富士御殿場に関しては、モルトウイスキーよりもグレーンに定評があるイメージ。シングルブレンデッドウイスキー富士に関しても、他のメーカーがつくるブレンデッドより、グレーンの風味が強い傾向があります。「下支えする」といった本来のグレーン原酒の役割と言うより、構成原酒としてモルトに勝るとも劣らない主張の強さ。少し大げさに言えば、むしろモルトの方がベースウイスキー(サイレントスピリッツ)になっているんじゃないかと(笑)

 

【1万円以内】バーテンダーおすすめジャパニーズウイスキー8選|シングルモルトあかし

シングルモルトあかし
500ml 46%
参考価格:4200円

兵庫県明石市にある江井ヶ嶋蒸留所でつくられたシングルモルトウイスキー。構成原酒はアメリカンオークのシェリー樽とバーボン樽。江井ヶ嶋酒造では、これまでリーズナブルなブレンデッドウイスキー「ホワイトオークあかし」を中心に販売していました。2007年に初のシングルモルトを発売して以降は、8年物やシェリー樽のカスクタイプなど、モルトの販売に力を入れるようになります。

味わいは比較的ドライでシェリー樽の風味は控えめ。おそらくバーボン樽原酒がメインと思われます。シングルモルトとしては少し飲みごたえに欠ける部分もありますが、全体的なバランスはまるでスコッチ。いい意味でジャパニーズらしさを感じません。江井ヶ嶋で蒸留されたモルトは、ひょっとしたらシェリー樽熟成のほうが向いているのかもしれません。実際に、シェリー樽で寝かせた限定版をこれまでに数多くリリースしています。

 



 

純粋なジャパニーズウイスキーはなかなか購入できないと思っていましたが、探してみると案外見つかるものです。少し前までは、シングルモルトであっても5000円程度でほとんどの商品を買うことができましたが、現在では流石に難しいですね。ジャパニーズウイスキーは蒸留所が激増しているので、これから戦国時代に入ると思います。お気に入りの銘柄は応援する気持ちで購入していきましょう!

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

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